PASMOが利用できないエリアに引っ越すことになったなど、何らかの理由でPASMOを手放す際に気になるのが払い戻しについてです。
PASMOが不要になったときに払い戻しはできるのか、そして紛失時の残高も払い戻せるのかなど、解説していきます。
PASMO(パスモ)とは?
PASMOとは、東日本エリアのPASMO対応エリアで発行できて全国で利用できるICカード・交通系電子マネーです。
PASMOの発行・購入こそ東日本のPASMO太陽エリアでないとできませんが、一度手に入れてしまえば全国どこでも利用することができるため、旅行や引っ越しの際にもICカードとして利用できます。
定期券情報を入れることは可能なため、これまで磁気カードを使っている方はPASMOに切り替えることで、財布からカードを取り出すことなく、PASMOが入った財布をかざして改札をくぐることができます。
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PASMO(パスモ)は払い戻しできる?
PASMOはいつでも好きなタイミングで返却してチャージ残高などを払い戻しすることができます。
払い戻しではPASMO購入時に支払ったデポジット金(500円)も払い戻し対象になるため、チャージ残高・定期券残期間分の料金よりも少し多めに払い戻される仕組みです。
ただしいつでもできると言っても、駅にて所定の手続きをする必要があります。
PASMO(パスモ)払い戻し方法
PASMOの払い戻しは、使用しているPASMOの種類によって異なります。
手順はどれもほとんど同じですが、微妙に異なる点があるのでそれについても詳しく解説していきます。PASMOの払い戻し方法で困っている場合はチェックしてみてください。
記名・無記名式PASMO(パスモ)
記名・無記名式PASMOは、払い戻ししたいPASMOをPASMOエリアの駅やバス営業所の窓口で手続きすることで払い戻しを受けることができます。
手続きは以下の流れで行ないます。
- 不要になったPASMOと公的証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)を用意しておく
- PASMOエリアの駅やバス営業所の窓口でPASMOと公的証明書を提示し手続きを進める
- 手続き完了後、現金で払い戻し金を受け取る
無記名PASMOの場合は、公的証明書を用意する必要はありません。PASMOのみで払い戻し手続きを行えます。
PASMO(パスモ)定期券
PASMO定期券は記名PASMOと全く同じ流れで払い戻しを受けることができます(公的証明書が必要です)。
定期券の残り期間についても、所定の計算式に従って払い戻されるので、定期券が残っていたとしても払い戻しを受けるようにしましょう。
本人以外も払い戻しできる?
無記名PASMOなら本人以外でも無条件で払い戻しを受けることができます。
記名PASMOやPASMO定期券に関しても、委任状があれば本人以外でも払い戻しを受けることができるので、本人が払い戻しに行けない場合は委任状を書いてもらうようにしてください。
ただし、クレジットカードで購入したPASMO定期券・一体型PASMOは、家族であっても代理人による払い戻しはできません。
必ず本人が手続きする必要があるので注意しましょう。
PASMO(パスモ)払い戻しできる場所
PASMOの払い戻しができる主な場所は以下のとおりです。
・みどりの窓口
・PASMO定期券を購入した路線の駅(PASMO定期券のみ)
基本的にPASMOを発行できる駅(券売機・窓口問わず)の窓口であれば払い戻しを受けられます。
ただし、一番払い戻しがしやすい無記名PASMOでも券売機での払い戻しはできませんので注意してください。必ず窓口で行う必要があります。
PASMO(パスモ)払い戻し手数料
払い戻し手続きを行うことでチャージ残高やデポジット金などを受け取ることができますが、その際の手数料は基本的に発生しません。
以前までは手数料が発生するようになっていましたが現在は払い戻し手数料は廃止にされています。
ただし、一部手数料が発生する場合があるので、その点についても詳しく見ていきましょう。
記名・無記名式PASMO(パスモ)
定期券情報の入っていないPASMOなら、どれだけ残高があったとしても手数料が発生することはありません。チャージ残高とデポジット金全額が払い戻されます。
PASMO(パスモ)定期券
PASMO定期券の場合は少し注意が必要です。
PASMOとしては払い戻し手数料発生しませんが、定期券購入で利用した事業者によっては手数料が発生することがあります。
この手数料は利用する事業者によって異なるので、気になる場合はそれぞれ確認するようにしてください。
PASMO(パスモ)を紛失したときの対処方法
PASMOを紛失した際は、気付き次第すぐに最寄りのPASMO・Suicaエリアの駅かバス営業所などに申し出るようにしてください。
その際、警察にもPASMO紛失に関する紛失届を出すようにしましょう。
一体型PASMOの場合はクレジットカード機能を持っているので、一体型PASMOを発行してもらったクレジットカード会社にもすぐに利用停止に関する連絡を入れるようにしてください。不正利用されないためにも、必ず連絡しておくことが重要です。
ただし、無記名PASMOの場合は、個人情報の登録がないため本人確認ができず手元に帰ってくることは残念ながら難しい状況です。
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PASMO(パスモ)を紛失したときの再発行
財布に入れてたつもりがいつの間にか紛失してしまった、PASMOが入った財布をまるごとなくしてしまった、そういうときは再発行手続きをする必要があります。
再発行手続きをすればチャージしていた残高や定期券情報を引き継ぐことができます。
無記名PASMO・記名PASMO・PASMO定期券
PASMOは、購入時に個人を特定できる個人情報を入力するPASMO定期券と、予め記名しておいた記名PASMOに関しては再発行することができます。
個人情報が一切入っていない無記名PASMOは個人の特定が出来ないため再発行できません。
ですので、PASMO定期券を使っていない方はいざというときのことを考えて無記名PASMOを払い戻して記名PASMOに切り替えておくといいでしょう。
前置きが長くなりましたが、記名PASMO・PASMO定期券を再発行する流れは以下の通りです。
- 近くのPASMO・Suicaエリアの駅や、バス営業所等で紛失したことを係員に伝えて再発行手続きを行う
- カード利用停止手続き完了後、再発行整理票を受け取る
- 再発行整理票とデポジット金を含む手数料(合計1020円)を持って、翌日以降に駅の窓口で受け取る
再発行手続きの際、運転免許証などの公的証明書が必要になるので、必ず準備しておきましょう。
一体型PASMO(パスモ)
一体型PASMOを紛失した際も記名PASMOやPASMO定期券と同じように再発行手続きを行いましょう。
- 近くのPASMO・Suicaエリアの駅や、バス営業所等で紛失したことを係員に伝えて手続きを進める
- 新しい一体型PASMOの案内が郵送されてくるので、それをPASMO対応駅の窓口に持参して発行手続きを行う
記名PASMO・定期券PASMOとは少し手続きが異なるので間違えないようにしてください。
また、一体型PASMOはクレジットカード情報も登録しているため、必ず利用したカード会社にも紛失したことを伝えることを忘れないようにしましょう。
PASMO(パスモ)が使えなくなったときの再発行
割れてしまった・なぜか機能しなくなったなどの理由で使えなくなった際も再発行手続きをするようにしましょう。
紛失ではなくなんらかの原因で使えなくなった場合、再発行手数料はかからないことがほとんどなので、しっかり手続きするようにしてください。
無記名PASMO・記名PASMO・PASMO定期券
紛失の場合だと無記名PASMOは再発行できませんが、何らかの障害が発生して手元にある使えない状態なら無記名PASMOでも再発行可能です。
以下の手順に沿って手続きを進めてください。
- PASMO・Suicaエリアの駅やバス営業所などでPASMO再発行の申請書を入手します
- 必要事項を記入して係員に渡します。この際使えなくなったPASMOも提示してください
- 再発行整理票を受け取ります。絶対に無くさないでください
- 受け取った再発行整理票を翌日以降にPASMO対応駅の窓口に持っていき再発行手続きを行います。ここでも使えなくなったPASMOが必要なので忘れないようにしてください
- 手続き完了後、定期券情報やチャージ残高が引き継がれたPASMOが発行されます
一体型PASMO(パスモ)
一体型PASMOはクレジットカード会社を経由するため、少々手続きが面倒になっています。間違えないように進めてください。
- PASMO・Suicaエリアの駅やバス営業所などでPASMO再発行の申請書を入手します
- 必要事項を記入して係員に渡します。この際使えなくなったPASMOも提示してください
- 再発行整理票を受け取ります。
- 一体型PASMOを発行してもらったクレジットカード会社に連絡して一体型PASMOを郵送してもらいます。
- 届いた一体型PASMOと使えなくなった一体型PASMO・再発行整理票・カード会社から届いた案内状の4点を揃えてPASMO対応駅の窓口に持っていき、再発行手続きを行います。
- 手続き完了後、定期券情報やチャージ残高が引き継がれた一体型PASMOが有効化され、使えるようになります
再発行手続きを完了する前にカード会社からPASMOが一体型届きますが、再発行手続きを最後まで済ませないとPASMOとしての機能を持ちませんので注意してください。
PASMO(パスモ)を使いこなそう!
PASMOは、設定すれば残高不足トラブルを防げるオートチャージ機能を利用できるなど便利な機能がたくさん備わっています。
失くしたときでも再発行できる記名PASMOもあるので、もしもの時に備えて無記名式PASMOを持っている場合は記名式PASMOに変更するのも一つの対策です。
ちょっとした不注意による紛失のことにさえ気をつければ非常に便利な交通系ICカードです。まだICカードや電子マネーをあまり使ったことがないという方は一度使ってみてはいかがでしょうか?
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