イーサリアム開発者達は日本時間11日に行われたコンセンサスレイヤー会議において、マイニングを廃止してプルーフ・オブ・ステークに完全移行するThe Merge(マージ)のメインネット実装となるTTDを”58750000000000000000000”に設定した。
このTTDの設定に伴い、約1ヶ月後となる9月15日~16日前後にThe Mergeがメインネット実装される予定となる。
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イーサリアム”The Merge”のメインネット実装日を設定
11日にイーサリアムコアデベロッパー達によって行われた”コンセンサスレイヤー会議”にて、メインネットでThe Mergeを行うための基準となるTTD(Terminal Total Difficulty)が”58750000000000000000000”に設定された。
TTDとは”ターミナル・トータル・ディフィカルティ”の略で、そのブロックにおけるマイニングの難易度を示す数値だ。今までの固定のブロック高、例えば1000万ブロック目などの採用と異なり、TTDはイーサリアムのハッシュレートによって変動するため現在のハッシュレート推移から予測される日程は9月15日~16日前後となるが、予定が早くなったり遅くなったりする可能性もあるということになる。
当初の予定では19日前後としていたが、今回の会議において4日ほど推定されるThe Mergeのメインネット実装予定が早まったことになる。
ETH速報:会議にてイーサリアムのThe Mergeメインネット実装のTTDを”58750000000000000000000”に設定。ハッシュレートの変動次第ですが、9月15日~16日前後となり、約4日ほど早める形となるhttps://t.co/F97tPJ7HW9#イーサリアム #Ethereum #仮想通貨 #暗号資産 $ETH #ETH #TheMerge #マイニング
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) August 11, 2022
テストネット”ゴレリ”のThe Merge成功
11日にイーサリアムメインネットのTTDが設定された理由として、事実上の主要テストネットとなっているゴレリ(Goreli)のThe Mergeが無事完了したことが大きな理由だ。
イーサリアムの発明者であるVitalik氏はイーサリアムのコミュニティカンファレンスであるethCCにて「ロプステン実装でThe Mergeは90%完了」と7月に述べており、既に開発者達は度重なるThe Mergeの仮想テストとなる”シャドーフォーク”を行ってきている。
ゴレリのThe Merge実装を見届けた開発者達は現在のマイナーの動向などを考慮し、TTDを決定したということだ。
中国人マイナーはフォークを画策中
対してイーサリアムの中国人マイナーはThe Mergeで収益が得られなくなることを懸念し、イーサリアムPoWとして現在のイーサリアムネットワークをコピーしてネットワーク分裂を画策中だ。
トロンのCEOで同じく中国人であるジャスティン・サン氏はこの分裂を前提としたIOUトークンのETHSとETHWを自身が保有する仮想通貨取引所のポロニエックス(Poloniex)に上場、多くのプロジェクトがこの分裂を指示しないと表明を発表を開始している。
イーサリアムは2015年のローンチ前からこのプルーフ・オブ・ステークへの移行を前提にしており、この7年において最大のアップデートとなるThe Mergeは中国人マイナーを中心に大きな波紋を生むことになるだろう。
ETH速報:元アルトコイン最大手仮想通貨取引所Poloniexが開始したThe Mergeでのイーサリアム分裂を前提としたIOUトークンペア(ETHS/ETH, ETHW/ETH)はほぼ合計で1ETHとなっており、流動性が皆無な状態が継続
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) August 7, 2022
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