期待される「Uptober(値上がりの10月)」の幕開けと同時に、複数の暗号資産(仮想通貨)アナリストが、本格的なビットコイン(BTC)の強気市場到来を予測しています。彼らは過去のデータから、第四四半期にビットコインの過去最高値が更新されるという根拠を導き出しました。

「緑の9月」のジンクス

ここ数日のビットコインは安定性を欠いていますが、9月末には急激な上昇を見せました。この値動きに対して、アナリストは強気の第四四半期到来という予測を立てています。

コインマーケットキャップのデータによると、ビットコインは週足で1.03%上昇して9月を締めくくりました。アナリストのエリック・クラウン(Eric Crown)氏は「X」への投稿で、9月をプラスで切り抜ければ、残りの第四四半期で過去最高値を更新する可能性があることを指摘しています。

クラウン氏は過去のパフォーマンスをベースに予測を立てており、特に9月以降の値動きに注目しています。彼の分析によれば、9月をプラスのグリーンシグナルで終えた場合、毎回第四四半期は強気トレンドに向かうというのです。

つまり9月末がプラスであれば、それが重要な推進力になるとして、彼は第四四半期のビットコイン平均利益率が170.42%に近づくと予測しています。データ中の極端な値を取り除くと、平均利益率は50%程度が現実的かもしれません。これらの数値から第四四半期の最高値を予測すると、50%の場合は96,153ドル(約1,410万円)となり、170.42%の場合173,344ドル(約2,541万円)にまで上昇するというのがクラウン氏の見解です。

一方クラウン氏は最新の投稿で、10月はじめの10日間程度は値動きが鈍るとの予測も示しています。実際に10月に入ってからビットコインは値を下げ、日本時間4日正午時点では61,000ドル(約894万円)近辺で推移しています。しかし過去のパフォーマンスを考慮すれば、10月はじめの停滞期を抜け出したビットコインは、最高値更新に向けて本格的な強気相場に入る可能性が高いと彼は結論づけています。

ビットコインは10月に強かった!

アナリストのカイゼン(Kaizen)氏によると、2013年から2023年までの10月は、その80%がプラス(グリーン)の値動きだったということです。さらにアメリカ大統領選挙がある年は、第四四半期の値動きが100%プラスだったそうです。また彼もクラウン氏と同様に、9月をプラスで締めくくれば、10月のビットコインもグリーンシグナルが点灯すると予測しています。

歴史的に繰り返されてきたトレンドから、カイゼン氏は2024年の第四四半期がかなりの強気になると見ています。緑の9月に加えて選挙年でもあることで、アナリストの予測どおりこれからビットコインは強気に向けて一気にシフトチェンジするかもしれません。

参考
Major Catalyst That Could Drive Bitcoin To New ATH In Q4 Emerges

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