米リップル社は2026年3月11日、オーストラリアの決済企業BC Payments Australia Pty Ltdを買収し、同国での金融サービスライセンス(AFSL)を取得する計画を明らかにしました。

この動きは、急成長するアジア太平洋(APAC)地域での事業をさらに拡大するための重要な戦略的ステップとなります。

規制遵守を軸にしたグローバル戦略

今回の買収は、リップルが規制を遵守した形でグローバルな決済ソリューションを提供するという基本戦略に沿ったものです。買収の完了は、標準的な規制当局の承認が条件となります。

リップルは現在、世界で75以上の規制ライセンスを保有しており、コンプライアンス体制の構築をグローバルで進めています。

リップルのアジア太平洋地域担当マネージングディレクターであるフィオナ・マレー氏は、公式プレスリリースの中で次のように述べています。

「ライセンス取得はリップルの戦略の基礎であり、安全でコンプライアンスに準拠したソリューションを世界中の顧客に提供することを保証するものです。オーストラリアはリップルにとって重要な市場であり、AFSLの取得は、この地域でリップル・ペイメンツを拡大する我々の能力を強化します。」

この発言からは、リップルがオーストラリアをAPAC地域における重要市場の一つと位置づけていることがうかがえます。

APAC決済ボリューム、前年比ほぼ2倍に拡大

リップルによれば、同社のAPAC地域における決済ボリュームは2025年に前年比でほぼ2倍に増加しており、今回のライセンス取得はこの成長をさらに後押しするものとなります。

マレー氏は、「ブロックチェーン技術とデジタル資産を活用することで、顧客はより速く、透明性が高く、信頼性のある方法でグローバルに価値を移動させることが可能になります」ともコメントしています。

AFSL取得後の具体的な新サービスの内容や提供開始のスケジュールなど、今後の正式な発表が待たれます。

参考元:Ripple公式プレスリリース
画像:shutterstock

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