仮想通貨「Yuttycoin」とは?人力舎が関与否定・注意喚起の全容【2026年3月最新】
お笑い芸人ゆってぃの名前を無断使用した仮想通貨「Yuttycoin」。所属事務所・人力舎が2026年3月10日に全面否定の公式声明。発行者の正体・リスクを解説。
この記事の結論
Yuttycoinは、お笑い芸人・ゆってぃ氏の名前とビジュアルを無断使用してPump.funで発行されたミームコインです。ゆってぃ本人も所属事務所・プロダクション人力舎も一切関与しておらず、2026年3月10日に公式声明で関係を否定しています。
3つの重要ポイント
- 人力舎が3月10日に完全否定の公式声明を発表:「弊社及びゆってぃは全く関与をしておりません」と明言。被害に遭った場合は公的機関への相談を呼びかけ。
- 発行者は別のミームコイン崩壊直後に動いた人物:前日に「21coin(2131KOBUSHIDE)」の価格を約88%暴落させた開発者「ドラネコ」によるものとされる。
- サナエトークン騒動への便乗の可能性:時価総額はピークでも約5.7万ドル規模と小さく、話題性に乗じた便乗型コインと見られている。
1. Yuttycoinとは何か
この章でわかること: コインの基本情報と発行経緯
Yuttycoinは、Solana上のPump.funで発行されたミームコインです。ゆってぃ本人も人力舎も一切関わっていません。
2026年3月、日本の暗号資産市場に現れたこのコインは、お笑い芸人・ゆってぃ氏の名前と画像を無断使用したものです。
時価総額の規模について言えば、サナエトークンの時価総額ピークが約2,770万ドルであるのに対し、Yuttycoinは約5.7万ドルであり、規模では数百倍の開きがあります。 構造的には個人が手軽に作成した便乗型コインと位置づけられます。
2. 人力舎・ゆってぃ本人の反応と公式声明
この章でわかること: 2026年3月10日の公式声明の内容と当事者の反応
プロダクション人力舎は2026年3月10日に公式サイトを更新し、「弊社所属タレントの名前、タレント本人を連想させるようなビジュアルを用いた仮想通貨が発行されていることが確認されました。この度確認いたしました『Yuttycoin』につきまして、弊社及びゆってぃは全く関与をしておりません」と声明を発表しました。さらに「弊社及び弊社所属タレントは特定の仮想通貨プロジェクトに関与することもございません。当該仮想通貨による被害・損失につきましては、一切の責任を負えません」と続け、被害に遭った場合は警察庁・金融庁・消費者庁等の公的機関に相談するよう呼びかけています。
当事者のゆってぃ本人も反応しています。ゆってぃは自身のXを更新し、「なんだこのニュース。きょうれつぅぅぅ!」とコメントしました。 本人が関知していなかったことが、このコメントからも明らかです。
3. 発行者の正体と経緯
この章でわかること: 「@Yuttycoin(YuttyMizoguchi)」という発行アカウントの背景
@Yuttycoin(YuttyMizoguchi)は、2026年3月9日午前5時にミームコイン「21coin(2131KOBUSHIDE)」の開発者「ドラネコ」であることを認め、保有トークンを全て売却した上で活動休止を発表したとBitgetが報じています。
21coinは「21歳、拳で」というネットミームから生まれたSolana上のトークンですが、開発者の正体が判明した直後、価格は24時間で約88%暴落しました。つまりYuttycoinは、前日に別のミームコインを崩壊させたばかりの人物が運営していたことになります。
アカウント名「YuttyMizoguchi」は、ゆってぃ氏とサナエトークン発起人・溝口勇児氏の名前を組み合わせたものと見られています。
4. サナエトークンとの違い
この章でわかること: 構造・規模・主体の観点から両者を比較する
サナエトークンとYuttycoinは、同時期に話題になった「著名人名を使った仮想通貨」という点では共通していますが、その性質は大きく異なります。
仮想通貨といえば、実業家の溝口勇児氏が関わった「SANAE TOKEN(サナエトークン)」が話題になったばかりであり、「Yuttycoin」の発行は騒動に便乗した可能性があります。
主な違いを整理すると次のとおりです。サナエトークンは組織的なプロジェクト(NoBorder DAO)が時価総額数千万ドル規模で発行したものであり、金融庁の調査対象にもなっています。対してYuttycoinは個人がPump.funで作成した小規模なミームコインで、時価総額は最大でも約5.7万ドルにとどまります。投資家への影響の大きさや法的リスクの性質も異なりますが、「本人の名前を無断使用した」という問題の本質は共通しています。
5. Pump.funとは何か|誰でも作れるミームコインの構造的問題
この章でわかること: Yuttycoinが生まれた背景にあるプラットフォームの仕組み
Pump.funはSolana上で動くサービスで、数百円程度の手数料で誰でもオリジナルの仮想通貨を発行できます。トークン名、画像、説明文を入力して手数料を払えば、その場で新しい仮想通貨が完成し、技術的な知識はほとんど不要です。
Pump.funのようなプラットフォームでは誰でも短時間でトークンを作成できるため、話題性だけを狙った便乗型コインが今後も登場する可能性があります。
また、Pump.funをめぐっては法的な問題も浮上しています。2025年1月、米国連邦地裁に集団訴訟が提出されており、ラグプル(開発者による持ち逃げ)やポンプ・ダンプ(価格操作)を助長するプラットフォームとして批判を集めています。
6. パブリシティ権侵害と法的リスク
この章でわかること: 著名人の名前・ビジュアルを無断使用した場合の法的問題
日本では、著名人が自身の氏名・肖像等を商業利用させる権利(パブリシティ権)は、最高裁判決(ピンク・レディー事件、2012年)によって保護されています。ゆってぃ氏の名前・ビジュアルを無断でコイン発行に利用する行為は、パブリシティ権侵害として民事上の損害賠償請求の対象になり得ます。
また、日本ではパブリシティ権の厳格な解釈が存在するものの、ブロックチェーンの「許可不要(Permissionless)」という特性が従来の法執行を困難にしてきました。 Pump.funのような分散型プラットフォームでは発行者の特定自体が難しいケースもあり、被害救済の観点では現行制度の限界が指摘されています。
7. 被害に遭った場合の相談窓口
Yuttycoinを購入して損失が発生した場合、または不審な勧誘を受けた場合の相談先は以下のとおりです。
人力舎の公式声明でも案内されているとおり、警察庁・金融庁・消費者庁等の公的機関への相談が推奨されています。具体的には、金融庁「金融サービス利用者相談室」(0570-016811)、消費者ホットライン(188)、または最寄りの警察署の相談窓口が窓口となります。
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FAQ
Q. Yuttycoinはゆってぃ氏の公式プロジェクトですか? いいえ。プロダクション人力舎が2026年3月10日の公式声明で「弊社及びゆってぃは全く関与をしておりません」と明言しています。
Q. 誰が発行したのですか? 「@Yuttycoin(YuttyMizoguchi)」というXアカウントが発行主体とされており、前日に別のミームコイン「21coin」を崩壊させた開発者「ドラネコ」と同一人物と報じられています。
Q. サナエトークンと同じ問題ですか? 著名人の名前を無断使用した点は共通していますが、規模・主体・法的リスクは大きく異なります。サナエトークンは組織的プロジェクトで金融庁の調査対象ですが、Yuttycoinは個人によるPump.fun発行の小規模なミームコインです。
Q. Pump.funで発行されたコインは今後も出てきますか? コイン作成のハードルが低い現状では、今後も同様の事例が出る可能性があります。著名人名のコインを見かけたときは、まず公式発表を確認する習慣が重要です。
まとめ
Yuttycoinは、サナエトークン騒動の直後に便乗する形で現れた、ゆってぃ氏の名前・ビジュアルを無断利用したミームコインです。プロダクション人力舎は2026年3月10日に即座に公式声明を発表し、関与を完全否定しました。
規模はサナエトークンと比較にならないほど小さいですが、「Pump.funを使えば誰でも著名人の名前でコインが作れてしまう」という構造的な問題を改めて浮き彫りにした事例です。著名人の名前を冠した仮想通貨を見かけた場合は、まず本人や所属事務所の公式声明を確認し、安易に資金を投入しないことが最も重要な自衛手段です。
参考資料・出典
- プロダクション人力舎 公式声明「所属タレントの名前等を使用した仮想通貨について注意喚起のお願い」(2026年3月10日)
- オリコン「人力舎、仮想通貨『Yuttycoin』は『弊社及びゆってぃは全く関与をしておりません』」(2026年3月10日)
- デイリースポーツ「ゆってぃ、仮想通貨『Yuttycoin』ニュースに反応『きょうれつぅぅぅ!』」(2026年3月11日)
- 東京スポーツ「ゆってぃ所属の人力舎 仮想通貨Yuttycoinに注意喚起」(2026年3月10日)
- Bitget「ミームコイン『21coin』開発者が正体判明し全売却、トークン価格88%急落」(2026年3月9日)
更新履歴
- 2026年03月11日:初稿公開。人力舎声明・発行者経緯・Pump.fun解説・相談窓口を掲載
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