世界大手の仮想通貨取引所であるバイナンス(Binance)の分散型取引所であるバイナンスDEXが10月10日、独自開発したブロックチェーンであるバイナンスチェーンによって管理されるXRPのXRP-BF2を発表した。XRP-BF2はバイナンスDEXに10日付で上場しており、XRP-BF2/BNBの取引ペアで取引可能である。
バイナンスのジャオ・チャンポン(Zhao Changpeng:CZ)最高経営責任者(CEO)は同日ツイッターで、XRP-BF2はXRPに100%裏付けられている、シンボルはXRPBではなくXRP、バイナンスから送金する時には元々のXRP版とXRP-BEP22版を選べる、バイナンスDEXで非カストディアンとして取引するとXRP-BF2の4つの特徴を説明している。
A small step for #XRP, a giant leap for @binance_dex.
– XRP pegged on-chain, 100% reserve
– Same symbol, not XRPB, just XRP
– Withdraw XRP directly from https://t.co/9rMMAmtCxH, choose native or BEP2 version, 1:1, no slippage
– Trade non-custodian on @Binance_DEXSimple. https://t.co/DsMgr9tdjE
— CZ Binance (@cz_binance) October 10, 2019
バイナンスDEXを使用する方法
バイナンスDEXはバイナンスチェーンにより管理されている分散型取引所である。100以上の銘柄が上場しており、全てBNBとの取引ペアとなっている。2019年9月以降バイナンスDEXでは、日本やアメリカなど多くの国や地域からのアクセスが制限されている。しかしログインしていなくとも各取引ペアのチャート確認やテクニカル指標の利用は可能である。
バイナンスの公式ウォレットであるトラストウォレット経由であればバイナンスDEXでの取引も行える。ただし指値を入力することはできないため、取引時の価格のみでの取引となる。また取引数量は全銘柄共通で10単位となっており、1桁以下の数量を指定することもできない。
XRPとXRP-BF2の違いとは?
XRPはXRP Ledgerという分散台帳技術で管理されているが、XRP-BF2はバイナンスチェーンによって管理されている。このためXRPとXRP-BF2では、トランザクションを確認するエクスプローラーが異なる。
またXRPとXRP-BF2では、対応するウォレットも異なる。XRP-BF2を保管するためには、バイナンスチェーンに対応しているトラストウォレットやLedger NanoSなどのウォレットが必要になる。
最後に最小送金数量や送金手数料にも違いがある。バイナンスからXRPを送金する条件は、最小送金数量0.5XRP、送金手数料0.25XRPである。これに対してXRP-BF2をバイナンスから送金する条件は、最小送金数量0.13XRP、送金手数料0.063XRPとなっている。
参考
・Binance DEX Will List XRP-BF2(XRP)
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文:かにたま