近年キャッシュレス化が進んでいる日本では、クレジットカード、デビットカード、スマホ決済などが急速に浸透しつつあります。
現金を持ち歩かなくてもいい、利用明細でそのまま家計が管理できるというメリットが多いキャッシュレス化は今後もますます進んでいくと予測されています。
そこで今回は、キャッシュレス決済の一つ「デビットカード」のメリットについて紹介します。
デビットカードとは
デビットカードは、銀行のみが発行しているカードです。店舗での支払いやネットショッピングなどに利用できるという点ではクレジットカードと似た使い方ができるカードですが、「引き落とし方法」がクレジットカードと大きく異なります。
クレジットカードの場合はそれぞれのカード会社が設定している「締め日」「引き落とし日」があり、翌月などの決まった日に1ヶ月分をまとめて引き落とすという方法が取られています。
そのため実際には銀行口座にお金がない状態でも使用できるという特徴があり、便利な要素もありながらつい使い過ぎてしまって残高不足になるという危険性も秘めています。
一方、デビットカードは「即時決済」となります。
使用したタイミングで銀行口座から即時引き落とされるため、口座に入っている金額以上は使用することができません。使い過ぎる心配がなく、管理がしやすいというメリットがあります。
また、デビットカードの種類によっては海外でも使用することができるために、多くの現金を持ち歩く必要がなく安全です。
クレジットカードのように審査がないため、比較的誰でも持つことができます。
デビットカードは審査不要で作れて便利!
クレジットカードを発行するためには審査に通過しなければいけません。これに引っかかるとカードを発行することができないのです。
しかし、デビットカードには基本的に審査はありません。
キャッシュカードに付帯してデビットカードの機能を持たせるものなどは審査なく持つことができます。
審査なしですぐに持つことができるというのは大きなメリットだと言えるでしょう。
立て替え機能があるデビットカードには審査が必要
基本的には審査が行われないのがデビットカードですが、一部審査が行われるカードがあります。
例えば、「スルガ銀行 VISA デビット」「イオンデビットカード VISA」といったカードです。
こういったカードは即時に引き落としがかかる基本的な機能の他に、預金残高が不足した場合に一定の金額まで「立て替え」が行われる機能がついています。
立て替えられた分は金融機関が指定する日に口座から引き落としがかかることになります。
つまり一時的に「借り入れ」が発生するために、クレジットカードのような審査を通過しなければいけないのです。
こういった機能が必要ない、審査を受けたくないという方はこれに該当しないデビットカードを作るのが良いでしょう。
デビットカード審査落ちの理由とは
デビットカードの審査で落ちる理由はほとんどがクレジットカードの審査落ちと同じ理由になります。
安定した収入
審査では安定した収入があるかどうかが審査されます。
無職である、安定した収入が見込めないという人は審査に通りにくくなります。
自己破産の経歴がある
カードを発行する時点で安定した収入があったとしても過去に自己破産の経歴がある場合は審査に通らないということがあります。
信用情報機関によってその年数は変わってきますが、クレジットカード系、消費者金融系であればだいたい5年、銀行系では10年は自己破産の記録が保存されていると言われています。
そもそも銀行の口座が開設できない
デビットカードの機能がついたキャッシュカード自体が発行できないというのはデビットカードの審査が通らないというよりは銀行の口座が開設できない理由の方が多くなっています。
銀行の口座が開設できないと当然デビットカードは持てないということになります。
「収入が安定していない」「身内に反社会的勢力に属している人がいる」「身元確認の書類を提出できない」といった理由で口座が開設できない方はデビットカードを作ることもできません。
審査なしデビットカードおすすめ一覧
ここでは審査なしで発行することができるデビットカードの中からおすすめできるカードをいくつか紹介していきます。
住信SBIネット銀行デビットカード
こちらは2種類のデビットカードが用意されています。
「ミライノデビット(Mastercard)」は年会費が無料の一般カードと年会費11000円のプラチナカードがあります。
ポイント還元率は0.8%~1%で、かざすだけで決済可能なMastercard®コンタクトレス搭載となっています。
「ミライノ デビット(Visa)」は年会費無料のスタンダード型で3種類のカラーがあります。
ポイント還元率は0.6%で、かざすだけで決済可能なVisaのタッチ決済(Visa payWave)搭載です。
ジャパンネット銀行デビットカード
手数料無料、年会費無料というデビットカードで利用500円ごとに1JNBスターポイントが付与されるようになっています。
キャッシュカード一体型なのでかさばりませんし、利用したらすぐに利用メールの通知が来るので安心です。
残高に関しても残高確認アプリを利用すればすぐに残高を確認することもできます。
GMOあおぞら銀行デビットカード
クレジットカードと同様に使えるデビットカードで、キャッシュカードと一体型となっています。
また特徴として利用金額などによって優遇されるカスタマーステージによって最大1.5%がキャッシュバックされるというサービスがあるため、現金で支払いをするよりもかなりお得となっています。
楽天銀行VISAデビットカード
「ゴールド」「シルバー」「ベーシック」の3種類があり、それぞれで年会費が「5500円」「2200円」「無料」となっています。
どのカードでも利用100円ごとに1ポイントの楽天ポイントが付与されます。
海外でも使用できるほか、ゴールドやシルバーではさまざまな優待を受けることができます。
楽天銀行JCBデビットカード
こちらは年会費無料のカードとなっています。
こちらも利用100円ごとに1ポイントの楽天ポイントが付与されます。
16歳以上であれば持つことができるもので、もちろん海外でも利用することができます。
イオン銀行のデビットカード(イオン銀行キャッシュ+デビット)
「イオン銀行キャッシュ+デビット」はイオンカード、WAON特典がついていてイオンでの買い物であればさらにお得になるカードです。
毎月20日と30日は「お客様感謝デー」として買い物が5%offになりますし、イオンシネマでも割引が行われます。
さらに毎月15日は「G.G感謝デー」として5%off、毎月10日は「ありが10デー」としてWAONポイント、ときめきポイントが5倍になります。
さらにデビットカードの利用金額に応じてときめきポイントが貯まります。
買い物200円ごとにときめきポイントが1ポイント貯まり、イオングループでデビットカードを使用した場合はさらにときめきポイントが2倍になります。
デビットカードは審査なしで作れるのがメリット
デビットカードはクレジットカードのように審査がないのがメリットです。
すぐに作れれ、気軽にキャッシュレス決済を始められるので、まだ持っていないという方はぜひ作ってみてはいかがでしょうか。