コインチェックのサービスの中で、「貸仮想通貨サービス(レンディング)」と呼ばれるものがあります。
貸仮想通貨は、取引所に自身が保有する通貨を貸し出すことで、金利として仮想通貨をもらうことができるというものです。
買い出し期限、年率も選択することができるので、自身の運用スタイルに合わせ利用することができます。
この記事ではCoincheck(コインチェック)の貸仮想通貨サービスについて解説します。
Coincheck(コインチェック)とは
コインチェックは、2018年マネックスグループの子会社となり生まれ変わった日本の仮想通貨取引所です。
同年1月、NEM流出事件が起きましたが、マネックスが持つ20年間の経験・技術を活かしセキュリティが強化されました。
2018年では、Zcash(ジーキャッシュ)、DASH(ダッシュ)、Monero(モネロ)など匿名性の強い通貨を取り扱っていたことから、認可が下りず「みなし業者」として運営していましたが、その後同通貨の取扱いを中止。今年2019年1月には、仮想通貨交換業者として関東財務局への登録が完了しました。
Coincheck(コインチェック)の特徴・メリット
コインチェックの最大のメリットは、なんといってもその使いやすさ。
特にスマートフォンアプリはシンプルで直感的な操作を可能とし、ダウンロード数230万を突破したほど多くのユーザーが利用しています。
通貨の価格、チャートなどリアルタイムでレートを確認することができ、ビットコイン決済を導入している実店舗ならアプリから即在に決済することもできます。
貸仮想通貨サービス(レンディング)とは?
貸仮想通貨サービス(レンディング)は、自身が保有している仮想通貨を取引所(コインチェック株式会社)に一定期間貸し出すことで、金利を得られるサービスのことです。
株などにも証券会社に貸出して金利を得る「貸株」がありますが、それとほぼ同等のサービスと言って良いでしょう。
仮想通貨で利益を出そうと考えたとき、通貨の売買(トレード)による差額で儲けを出すのが一般的ですが、トレードには時間と労力が必要とされます。
一方、貸仮想通貨サービス(レンディング)は、取引所に仮想通貨を貸すだけで、コインがもらえるので時間と労力を必要としません。
特に売買をせず仮想通貨を長期保有する方にとっては、おすすめのサービスではないでしょうか。
待ってるだけで仮想通貨が貯まる!?
コインチェックで貸仮想通貨(レンディング)を利用するためには、口座開設が必要です。
口座を開設すると「取引アカウント」、「決済アカウント」、「貸仮想通貨アカウント」が用意され、貸仮想通貨アカウントにログインすることで利用することができます。
貸し出すには、自身が保有する仮想通貨(取引アカウントにある通貨)を貸仮想通貨アカウントに移す(振替)する必要があります。
振替後、仮想通貨を申請。取引所がその申請を承認したらレンディングが開始されます。
貸し出す期間は14日間、30日間、90日間、365日間の4種類から選ぶことができ、年率も貸出す期間が長くなるにつれ上がっていきます。
最長で365日間、貸し出しすることが可能で年率は5%。
銀行の定期貯金(1年)が年率0.2%ほどなので、コインチェックの365日間5%というのは、かなり高いと判断できます。
貸出期間 | 利用料 |
14日間 | 年率1% |
30日間 | 年率2% |
90日間 | 年率3% |
365日間 | 年率5% |
利用例
<ビットコイン・10BTCを90日間(年率3%)貸出した場合>
10BTC×0.03×90日間÷365=0.0739726BTCが利用料として支払われます。
<ビットコインを10万円分貸し出した場合>
14日間(年率1%)➤38.356円
30日間(年率2%)➤164.383円
90日間(年率3%)➤739.726円
365日間(年率5%)➤5000円
貸仮想通貨サービスのメリット
コインチェックの貸仮想通貨サービス(レンディング)を利用するメリットがある人は、仮想通貨を長期保有する方。
仮想通貨の未来を見据え、トレードをせず通貨を長期保有、又は買い増しされている方は多いかと思いますが、そういう方は、貸仮想通貨サービス(レンディング)を利用するメリットが高いのではないでしょうか。
通貨を貸し出すだけで、その期間仮想通貨が増えていくので比較的安定した収益を上げることができます。
また、日々激しく変動する相場を、気にしなくて良いのもメリットの一つでしょう。
貸仮想通貨サービスのデメリット
コインチェックの貸仮想通貨サービス(レンディング)で最大のデメリットが「途中で解約できない」ということ。
貸仮想通貨サービスは、14日間、30日間、90日間、365日間の期間から選ぶことができますが、その貸し出しをしている期間中、途中で解約することができません。
解約ができないと言う事は、売買することができないので、期間中もし貸し出ししている通貨が暴落した場合、損切したいと思っても売ることができません。
これにより、その後価格が更に暴落し大きく損失を招く恐れがあります。
また、貸し出すには最低10万円相当分の仮想通貨が必要です。
*上限はなし
どんな仮想通貨でできる?
当初ビットコインのみでしたが、2017年6月16日以降、を含め、、、、、、、、、コインチェックが取り扱う全通貨貸し出すことが可能になりました。
ただし、「対応する仮想通貨が予告なく変更することもある」と公式より記載されています。
Coincheck(コインチェック)で貸仮想通貨サービスを始める方法
Coincheck(コインチェック)で貸仮想通貨サービスを始めるまでの流れは以下の通りです。
- コインチェックアカウント取得
- ログイン後、「貸仮想通貨サービスに登録する」をクリックし手続きを完了させる
- 貸し出ししたい通貨を「貸仮想通貨アカウント」に移し(振替)、貸し出し申請を行う
- 取引所(コインチェック社)より、承認作業が完了したら貸し出し開始
必要なものは?
コインチェックの貸仮想通貨を利用するためには、コインチェックの口座を開設してアカウントを取得しなければいけません。
口座開設には、本人確認書類(マイナンバー、運転免許証、パスポートなど)が必要です。
また、開設の流れに伴い本人確認書類とご自身が写っている画像(IDセルフィ―)が必要となります。
注意点
コインチェックの貸仮想通貨サービス(レンディング)は、取引所(コインチェック社)の承認が下りなければサービス開始となりません。
「申請をしたらサービス開始」、ではありませんのでご注意下さい。
貸仮想通貨サービスの手順
コインチェックの口座に仮想通貨を移動させます。
通常画面(取引アカウント)から振替画面にに切り替えます。
*トップ画面右上から切り替えることが可能
振替画面より貸仮想通貨アカウント口座に「貸し出ししたい分の通貨・貸し出す通貨」を移動させます。
後は、申請が承認されればサービス開始となります。
Coincheck(コインチェック)で貸仮想通貨(レンディング)を始めよう!
やはり、仮想通貨を長期保有する方にとって、コインチェックの貸仮想通貨サービス(レンディング)は魅力的ではないでしょうか。
通常口座に置いても仮想通貨が増えることはありませんが、仮に1年間貸仮想通貨サービスを利用すれば、5%通貨が増えて戻ってきます。
貸し出し期間「契約が解除できない」というデメリットもあるので、自分の運用スタイルに合わせ、期限を選択した方が良いでしょう。