- 仮想通貨イーサリアム2.0のテストネットが迫る
- イーサリアムの開発クライアント企業は、「イーサリアム2.0」のテストネット実装に関して、「フェーズ0」のテストネットのリリースの予定日が「近づいている」と公式で発表した。PoSバリデータなどがテストの対象に。
仮想通貨イーサリアム2.0のテストネットが迫る
イーサリアムのスケーリングソリューションに特化したクライアント企業「Prysmatic Labs」は、超大型アップグレード「セレニティ」のテストネット実装に関して、第0段階のテストネットのリリースの予定日が近づいていると公式アナウンスした。
The latest development update is out! We are getting very close to a Prysm test net! Prysmatic Labs (@prylabs) 2019年3月28日
セレニティ/イーサリアム2.0とは
イーサリアムの開発ロードマップにおいて、四段階のアップデートを前提として開発されており、セレニティ(Senerity)とは、その四段階目にあたる。
イーサリアムが現在抱えている問題であるマイニングの電気消費量や、ネットワークのトラフィックなどを解決するソリューションとして、PoWからPoSへの移行や、シャーディングの導入の実装が計画されている。
Prysmatic Labsは公式ブログにて、先日GitHub上で公開された「イーサリアム2.0」のロードマップの「フェーズ0」における、パブリック・シングルクライアントのテストネットのリリースを計画している、としている。
なお、同ブログによれば、テストネットの目的は、「フォークやバリデータの非活動に柔軟に対応し、PoSのシステムに新たなバリデータが参加できるネットワークを提供する」こととされている。
フェーズ0とは、「シャード未実装のビーコン・チェーン」という特徴である。
フェーズ0:シャード未実装のビーコン・チェーン
- Casper FFGを用いた、決済ファイナライズのための「PoS」ビーコンチェーン
- バリデータがブロックを提案する際に、RANDAOを利用し、RNGを作成する
- RNGのアウトプットからProposerとattestation committeeを組織化する
- バリデータがクロスリンクを生成
コミュニティが長く待ち続けている「セレニティ」のテストネットリリースは、今回の発表によって、少なからず目処は立っているため、「イーサリアム2.0」の実現に近づきつつあり、投資家や開発者にとっても極めて良いニュースになっているだろう。