クレジットカードの番号が表す意味とは?番号の見方について解説

普段あまり気にすることのないクレジットカードの番号ですが、実はこの番号に意味があることを知っていますか?
この番号を見るだけで、どのブランドのクレジットカードなのかなど、番号から読み取れる情報が多くあります。

今回はクレジットカード番号の持つ意味について解説していきます。

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クレジットカード番号には意味がある

クレジットカード番号はクレジットカード表面の以下の赤枠部分に印字されている14〜16桁の番号です。
インターネットショッピングなどでクレジットカードでお買い物をする際に入力する番号です。

この番号はカード会社やカードの決済会社によって大事な意味を持っており、様々な情報が詰まっています。

国際ブランドで桁数が変わる

クレジットカード番号は、付与されている国際ブランドによって桁数が異なっています。
一番多いのは16桁ですが、アメックスやダイナースクラブなどは15,14桁となります。

カードブランド 番号・桁 桁数
VISA・MasterCard・JCB (4桁・4桁・4桁・4桁) 16桁
American Express (4桁・6桁・4桁) 14桁
Diners Club (4桁・6桁・5桁) 15桁

以上の表のように、多くの人が利用しているVISAやMaster、JCBなどは16桁です。
インターネットショッピングなどで利用する場合、16桁が必須になっているサイトもありますので、アメックスであれば0+15桁の番号、ダイナースであれば00+14桁の番号を入力することで利用できることが多いようです。

では、その他の数字にはどういう意味があるのでしょうか。

そのほかにクレジットカードに記載されている数字の意味

クレジットカードにはカード番号以外にも様々な数字が印字されています。他の数字の意味についても見ていきましょう。

有効年月

有効年月は、クレジットカードを利用することができる期限を指します。
YY/MMと年・月の順で記載されていて、YYの部分は20XX年の後半2桁を示しています。
例えば22/06であれば、2019年6月までということを表しています。

こちらは、オンラインショッピングなどの決済時に入力する際に使うのはもちろんですが、有効期限が切れたカードを使っていないか、有効期限が切れる前に新しいカードの発行手続きなどは不要かなど、カードを継続的に使っていくためにも普段から意識しておきたい数字です。

セキュリティコード

セキュリティコードは、カード裏面に記載されている数字(多くは3桁)です。署名欄の右上あたりに記載されていることが多いです。
こちらも、インターネットショッピング等で利用する際に入力を求められることが多く、不正利用を防止するためにとても大事な数字なため、カードの取り扱い時には注意しましょう。

カード番号の意味


では、ここからは、14〜16桁の番号について、それぞれの意味合いを詳しく見ていきましょう。
16桁の番号の場合、大きく分けると、はじめの6桁、次の9桁、最後の1桁の3つのまとまりでそれぞれ意味を持っています。

1桁目の意味

まず、最初の1桁目ですが、この番号は「MII:主要産業識別子」と呼ばれています。
以下の通り、それぞれのカードをどの業態の企業が発行しているか、発行している主体が分かるようになっています。

MII 値 産業
0 ISO予約値
1 航空
2 航空/その他将来発生する産業
3 旅行・娯楽/銀行・金融
4 銀行・金融
5 銀行・金融
6 運送/銀行・金融
7 石油/その他将来発生する産業
8 ヘルスケア/医療/通信/その他将来発生する産業
9 国毎に割り当て可能

〇〇銀行発行のクレジットカードであれば、3〜6になっているなど、一度ご自身のカードを見てみると面白いかもしれません。

「IIN:発行者識別番号とは」

前述の最初の1桁を含め、左端から6桁は、「IIN:発行者識別番号」と呼ばれています。
その名の通り、6桁の数字を見ればどの会社が発行したカードかが分かるようになっています。
またこの6桁で付与されている国際ブランドも分かります。

番号が3から5で始まるカードが多い

冒頭に紹介した桁数でも国際ブランドを判断できると紹介しましたが、最初の1桁を見るだけですぐに知ることもできます。以下の通り、よく発行されている国際ブランドのカードは、3、4、5が最初の1桁になっています。

1桁目の番号 国際ブランド
3 JCB・American Express・Diners Club
4 VISA
5 MasterCard

例えば、楽天カードであれば、JCBブランドのカードは3584-03、VISAブランドのカードは4297-69、Masterブランドのカードは5210-16と、同じカードでもブランドによって番号が異なります。

7桁目から末尾2桁目までは個人特有の番号

では、真ん中の数字はどういう意味を持っているのでしょうか。
ここは、カードを保有している個人を特定するための情報が付与されています。
銀行でいうと口座番号のようなもので、一人ひとり異なります。

カード末尾の番号はチェックデジット

最後に、末尾2桁の番号です。
こちらは、「チェックデジット」と呼ばれており、検査用の文字(数字)になります。
カード会社によってルールは違っており、そのカード番号が本当に正しい、存在する番号かどうかを判定するとても重要な数字になっています。

例えば、最後の4桁の数字のうち、最初の3桁を足した足し算結果の下ひと桁を最後の1桁にする、などのルールです。
分かりやすく具体例で計算してみると、最後の4桁が1234の場合、1+2+3=6なので、判定はNGになります。
8682であれば、8+6+8=22なので、正しいカード番号というように各社で認識するためのルールが設けられていますが、とても重要な番号です。

カード裏面のセキュリティコードも大切


最後に、裏面にもさきほど紹介したセキュリティコードが記載されています。
セキュリティコードは、カードを直接見ないと分からないようになっているため、不正利用を防ぐために重要な役割を果たします。

これまで紹介した14〜16桁の番号は、カードを機械に通すと、カードの磁気ストライプを通して情報を読み取ることができ、読み取った情報をもとに決済が行えます。

しかし、セキュリティコードは、この磁気ストライプには情報として入っていません。
そのためカードを持っている本人にしか分からない番号であり、本人がカード情報を入力しているのかを確認する重要な番号ということになります。

セキュリティコードは安易に人に見られたり怪しいサイトで入力しないよう、取り扱いには十分な注意が必要です。

自分のクレジットカード番号を確認してみよう


クレジットカードの番号にはそれぞれ意味があり、多くの情報を読み取ることができます。
自分のカードの有効期限を確認しておくことや、セキュリティコードの取り扱いに注意するなどの対応をしておくと良いでしょう。

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