「ブロックチェーンのインターネット」を実現するコスモス(COSMOS)を簡単解説

コスモス(COSMOS)は、長年ブロックチェーンコミュニティーで注目し続けられてきたプロジェクトで、今年ローンチしました。インターオペラビリティ(ブロックチェーンの相互運用)を実現することで大きな期待をされていますが、その仕組はやや複雑です。

COSMOSとは、ビットコインやイーサリアム(Ethereum)と異なり、単一のブロックチェーンを表す名称でもありません。本コラムでは、COSMOSを簡単に理解できるよう解説します。

構築したブロックチェーンをつなげるネットワークのCOSMOS

COSMOSは、単一のブロックチェーンではないということは冒頭で説明した通りです。COSMOSはブロックチェーン同士をつなげるネットワークです。

開発者は、COSMOS SDK(ソフトウェア開発キット)で独自ブロックチェーンを作ることができます。今まで分散型アプリケーション(DApps)開発者は、イーサリアムやイオス(EOS)など既に存在するブロックチェーン上のアプリケーションを構築していましたが、アプリケーション独自のブロックチェーンをつなげる選択肢を得ます。

結果、アプリケーション開発者はイーサリアムなどのブロックチェーンの仕様に左右されず、独自のアプリケーションを独自のブロックチェーンで作れます。スケーラビリティの限界にも左右されることはありません。SDKで作られた多くのブロックチェーンはテンダーミント(Tendermint)コンセンサスでBFTDPoSでブロック生成をされます。

その独自ブロックチェーンはIBC(Inter Blockchain Communication)プロトコルで相互接続ができます。この多くのブロックチェーン同士がつながるネットワークが「COSMOS」です。このアーキテクチャを表したイラストが下記です。

Cosmosアーキテクチャイメージ
出典:Cosmos YouTube

中央にあるHUBを経由してZoneと呼ばれるさまざまなブロックチェーンがつながります。HUBにつながるアプリケーションブロックチェーンはZoneと呼ばれ、それを中継するブロックチェーンはHUBと呼ばれます。ZoneAとZoneBは接続されていなかったとしても、それぞれが同じHUBに接続をしている場合、相互接続ができます。このHUBも1つのブロックチェーンです。

COSMOS(ATOM)トークンとは?

COSMOS(ATOM)トークンはさまざまな取引所に上場しており、取引されています。執筆時点で時価総額20位程度に位置をするトークンです。COSMOSは単一のブロックチェーンではないと説明しましたが、ではこのCOSMOS(ATOM)トークンとはなんでしょうか。

先程、COSMOSのネットワークの中で中継するHUBもまた一つのブロックチェーンであることは説明しました。この最初のHUBがCOSMOS HUBです。COSMOS(ATOM)トークンは、このHUBに紐づく最初のトークンで、トークン保有者はこのトークンをステーキングして、COSMOS HUBブロックチェーンのセキュリティを構築します。

ステーキングするユーザーは、そのリワードに新規発行のCOSMOS(ATOM)トークンを受け取れ、執筆時点で年間10%程度報酬を受け取れます。ステーキングについては下記のコラムで解説をしています。

関連:仮想通貨で金利が得られる?ステーキングの参加方法

COSMOSは、2019年にローンチされる新プロジェクトの中でも最も注目されているプロジェクト群の一つであり、今後も関心が集まります。


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