米大統領首席補佐官代行に仮想通貨支持派が就任、トランプ大統領がツイッターで発表

ドナルド・トランプ米大統領が12月14日、仮想通貨のやブロックチェーンの支持派として知られるミック・マルバニー(Mick Mulvaney)氏を首席補佐官代行に就任させる意向であること発表した。

仮想通貨を支持するマルバニー氏

サウスカロライナ州選出の共和党議員だったマルバニー氏は、2017年に連邦政府予算の作成や管理などを行う行政管理予算局(OMB)の局長に就任。2016年9月に設立した仮想通貨などの新興テクノロジーのための法案を作る機関の「ブロックチェーン議員連盟( Blockchain Caucus)」の共同設立者の一人としても知られている。

ブロックチェーン議員連盟の発足時にマルバニー氏は、「ブロックチェーン技術は金融業界とアメリカ経済、そして政府機関のサービスに革命をもたらす可能性を秘めている」とコメントを発表していた。

ブロックチェーン議員連盟でマルバニー氏が携わった2つの法案があり、どちらもブロックチェーン業界の成長を促進させるものだ。1つ目は、連邦議会がブロックチェーンという新たな技術革新に対して適切な規制をかけるために、ブロックチェーンに関するリサーチを推し進めることを提案したもの。2つ目は、電子署名法の「E-SIGN Act」を改正し、電子署名や電子記録、スマートコントラクトなどブロックチェーンに対応するよう提案した。

ビットコイン(BTC)を賞賛

ニュースメディア「マザー・ジョーンズ(Mother Jones)」によると、マルバニー氏は2016年、「事実上通貨の切り下げを行った」と連邦準備制度理事会を非難し、ビットコイン(BTC)を「政府に操作されない通貨」として賞賛していた。

仮想通貨を支持するマルバニー氏の首席補佐官代行の就任は、米証券取引委員会(SEC)や米商品先物取引委員会(CFTC)の計画にすぐさま影響を及ぼすことは考えられないが、これらアメリカの規制機関や議員に影響を与える可能性がある。

また政府にマルバニー氏のような仮想通貨支持者が就任することで、政府機関による仮想通貨の評価や分散型の金融システムがもたらすメリットの分析が進む可能性がある。

ニューヨークポストは12月16日、マルバニー氏は過去にトランプ大統領のことを支持しながらも「彼はひどい人間だ」と発言したと報道。一部では、マルバニー氏が首席補佐官代行としていつまで続くのか疑問の声が上がっている。

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参考
CCN

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