欧州初の仮想通貨関連企業でインデックスプロバイダーの認可
CME取引所にBTC先物の指標を提供するCF Benchmarksが欧州のベンチマーク規則の下でインデックスプロバイダーとしての認可を受けたことが分かった。仮想通貨商品の提供を目指す企業が欧州の金融市場へ参入する新たな機会に。

欧州初、仮想通貨インデックスプロバイダーで認可

CME取引所にBTC先物の指標を提供するCF Benchmarks(クリプト・ファシリティーズ)が、欧州のベンチマーク規則の下でインデックスプロバイダーとして金融行動監視機構(以下FCA)から認可を受けた事が明らかになった。

英国の金融を規制するFCAは、銀行や金融会社などに携わる企業の行動を監督・規制する機関で、ヨーロッパ圏で初めて仮想通貨のインデックスプロバイダーにライセンスを付与した。

欧州のベンチマーク規則は、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の金利指標が不正に操作された問題を教訓として2016年に成立した規則で、来年2020年1月に施行される予定だ。仮想通貨取引および投資をする会社はCF Benchmarksもライセンスを取得した事で、同時期より規制下に置かれるベンチマークの提供を継続して行うことができる。

CF Benchmarksはシカゴを本拠地とするCME取引所(2017年12月にビットコイン先物をローンチした取引所)にBTC先物の指標を提供している会社で、ビットコイン参考基準レート(BRR)の提供を行なっている。BRRは、特定時間帯での主要ビットコイン取引所(現物市場)の取引状況を集約したもので、証券監督者国際機構(IOSCO)が定める金融ベンチマーク規則に則って開発された。

よって、取得した欧州のベンチマーク規則に則るライセンスの取得がCMEのビットコイン先物へ影響する事例にはないものの、仮想通貨商品の提供を目指す企業が欧州の金融市場へ参入する新たな機会ができたことになる。

、CF Benchmarksの代表Sui Chung氏もライセンスの取得を受け、「今回の出来事は世界中の仮想通貨関連の会社が欧州の金融市場に参入する良い機会となるだろう」と発言。厳しい規制の下で金融事業者に指標が使用され、資産運用会社に加えて銀行は運用の為に非常に多くの指標を用いるだろう、との見解を示している。

CoinPostの注目記事

米CME、ビットコイン先物の取引制限を2倍に引き上げ 増加するBTC先物需要に対応
米デリバティブ大手取引所CMEは、BTC月間先物の取引制限を2倍に引き上げる計画を明らかにした今年に入り取引高が増加傾向にあるビットコイン先物取引の成長に伴い取引制限の引き上げを行う。
仮想通貨「最重要ファンダ」予定表:ビットコイン、リップル(XRP)、イーサリアム、ネム等【9/12更新】
バイナンスが9月12日、米国ユーザーのサービス停止を実施; Bakktがビットコイン入金および先物取引を開始するなどの重要材料。
おすすめの記事