多機能を備えた電子マネー「Suica(スイカ)」は、日常の多くの場面で役立つ便利なアイテムとなっています。
しかし利用時には思わぬトラブルに遭遇する可能性もあるので、事前によくある原因と対処法を把握し、スムーズに解決できるようにしておきましょう。

Suica(スイカ)利用時によるあるトラブルと対処法

Suicaの利用時には、意外な原因が重なることでトラブルが起きる可能性もあります。
しかし多くの場合それらのトラブルはすでに想定されているので、きちんとした対処法が用意されていることも多いです。
万が一何かしらの問題に出くわしても慌てることのないように、以下からSuicaを使っているときにありがちなトラブルの原因を確認しましょう。

Suicaの機能が使えない

Suicaにしっかりと残高があるはずなのに支払い機能が利用できない、新規でチャージできないといった場合には、以下のような原因が考えられます。

Suicaと機械の間に通信を妨げるものがある

利用しているSuicaと一緒に、他社の電子マネーやカギなどの金属をまとめていると、正しく支払い作業が完了できないことがあります。
残高が残っているのにSuicaが使えないときには、何かが干渉していないか確認してみてください。

前回の利用時に必要な処理が行われていない

改札機での読み取りエラーが起きた場合や、Suicaの利用エリアの範囲外で使用した際には、システム内で正しい処理が行われていない可能性があります。
処理が不十分である場合には残高があっても使うことができないので、JR東日本の駅にある各窓口に状況を伝えて必要な手続きを進めましょう。

ICチップに不具合がある

カードのICチップに不具合があると、Suicaの機能が利用できなくなることがあります。
ビューカードを利用していて、クレジットカード機能は使えるのに、Suicaの支払いだけができないといった場合には、ビューカードセンターに連絡して再発行の手続きを行いましょう。

長期間Suicaを使っていなかった

長期間Suicaを使っていなかった場合には、機能がロックされた状態になることがあります。
JR東日本の駅窓口で、長期間使っていなかったことを伝えればロックは解除可能です。
モバイルSuicaなら、アプリにログインしてチャージを行うことでロックが解除されます。

オートチャージが反映されない

Suicaは必要な設定を行うことで、自動的に残高に入金を行うオートチャージが使えるようになります。
そんなオートチャージに不具合があった場合には、以下を参考に原因と解決方法チェックしてみましょう。

オートチャージができない機器を利用した

オートチャージは、Suicaの利用エリアにある自動改札機を使ったときにだけ入金が行われます。
そのためエリア外の区間や、電子マネーを使ったコンビニなどの買い物では、オートチャージが実行されないので注意しましょう。

チャージ残高が設定金額よりも多い

オートチャージは設定した金額を下回ったときにだけ、自動で入金が行われる仕組みとなっています。
チャージがされない場合には、まず残高と設定金額を確認してみましょう。

オートチャージの上限金額を超えている

オートチャージは、1日に最大で20,000円までの利用が上限となっています。
すでにその金額を超えている場合には、オートチャージをすることができないので注意しましょう。

エラーメッセージが表示される

モバイルSuicaを利用している場合、トラブルの際にエラーメッセージが表示されることがあります。
各種メッセージの種類を確認して、対処法を把握しておきましょう。

「前回処理が正常に終了していませんでしたので、復旧処理を行います。」

Suica利用時に「前回処理が正常に終了していませんでしたので、復旧処理を行います。(1030/1050/1210)」と表示され、後に「復旧処理に失敗しました。(2040)」と出た場合、以下の手順で端末の復旧を行う必要があります。

  1. アプリのモバイルSuicaを終了する
  2. スマホの電源を切る
  3. SIMカードを抜いて再度挿入する
  4. スマホの電源を入れる
  5. モバイルSuicaを再起動する

上記で解決しない場合には、端末の販売店や携帯電話会社でサポートを受ける必要があります。

「チャージをご利用できない状態です。」

「チャージをご利用できない状態です。」と表示される場合、セキュリティ上の問題から一時的な制限がかけられている可能性があります。
しばらく時間をおくことで制限は解除されますが、解決しない場合にはモバイルSuicaのコールセンター等に問い合わせる必要も出てくるでしょう。

Suica(スイカ)を紛失した場合の対処法

万が一Suicaを紛失した場合には、継続利用のための手続きが必要となります。
不正利用などを防ぐためにも、紛失が判明したら早めに対応をするようにしましょう。

Suica(スイカ)のカードを紛失した場合

Suicaのカードを紛失した場合には、駅の窓口にて再発行の手続きを行いましょう。
氏名、生年月日、性別、電話番号などの情報を元にして紛失したカードが特定され、再発行が進められます。
紛失したカードがシステム上で停止されれば、チャージしていた残高や定期券の分を保証してもらった上で、新しいカードを発行可能です。
再発行には手数料として510円と、新規カードのデポジット分の500円がかかります。
受け取りは申請してから14日以内となり、公的証明書と電話番号の確認を終えて手続き完了です。

出典:JR東日本 ホームページ モバイルSuica 再発行 https://www.jreast.co.jp/suica/procedure/reissue.html

モバイルSuica(スイカ)のデータが入った端末を紛失した場合

スマホごとモバイルSuicaのデータを紛失した場合には、パソコンのモバイルSuica公式サイトか、モバイルSuicaコールセンターで利用停止の手続きを行います。
継続して利用する場合には再発行を申請し、改めて新しいスマホでモバイルSuicaを使えるように準備しましょう。

Suica(スイカ)利用時の注意点

登録時の情報は正しく入力する

Suicaの発行時に入力する情報は、再発行の際などに利用することになります。
情報が間違っていると対応できなくなる可能性があるので、正しく入力することを心がけましょう。
後に入力の誤りに気付いた場合には、駅係員に申し出て修正を行うことがおすすめです。

Suicaカードは大切に取り扱う

Suicaが折れたり歪んだりすると、読み取りができなくなるなどのトラブルにつながります。
むき出しのままカバンに入れたり、乱暴に扱ったりすることは避けて、後々に問題が起こらないように備えておきましょう。

出典:JR東日本 ホームページ モバイルSuica ご利用の際のご注意・ご案内 https://www.jreast.co.jp/suica/use/attention_use/

Suica(スイカ)のトラブルが起きても大丈夫!冷静に原因と対処法を見極めよう

Suicaは日常的に何度も利用する電子マネーであるため、ときにはトラブルに見舞われることもあります。
しかし多くの場合前例がすでにあるので、原因を突き止めて正しい対処法を実行すれば、それほど時間も手間もかけることなく解決に導けるでしょう。

何かわからないことがあっても、Suicaが利用できる範囲の駅では窓口で対応してくれます。
対処法を試しても上手くいかないときや、トラブルが複数重なったときには、駅の窓口に対応を求めてみることもおすすめです。

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