ドイツ財務相、デジタルユーロの導入に言及
ドイツ財務相のオラフ・ショルツ氏は、デジタル通貨の発行について言及。仮想通貨リブラプロジェクトに言及した上、「このような決済システムは欧州金融センターと世界の金融システムへの統合に役立つだろう。」と述べた。

ドイツ財務相、デジタルユーロの導入に言及

ドイツの財務相で副首相のオラフ・ショルツ氏は、デジタル通貨の導入について言及した。

地元のビジネスニュース誌WiWo(WirtschaftsWoche)が発行したレポートにて、米Facebookが主導する仮想通貨リブラプロジェクトに言及した上、「このような決済システムは、ヨーロッパの金融センターと世界の金融システムへの統合に役立つだろう。」と述べた。

ただし、具体的なデジタル通貨発行計画があるわけではなく、リブラプロジェクトに関して「通貨発行権は、いわば国家主権の中枢であり、デジタル通貨の発行分野を中国、ロシア、米国、あるいは民間企業に任せるべきではない。」などと慎重な言い回しに終始した。

デジタル法定通貨のアイデアは米国のフレンチヒル(R-アーカンソー)議員とビルフォスター(D-イリノイ)議員によっても提唱されている。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁も、長期目線で直近の金融リスクを念頭に置いた上、「米ドルを基軸通貨とする現金融システムの抜本的改革」を求める重要提言を行い、さまざまな反響を呼んだ。

一方、中国人民銀行(PBoC)は、中国の法定通貨である中国元のデジタル版を2019年後半または2020年初めに発行する準備があると報じられている。

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