
長年にわたって、暗号資産(仮想通貨)とゲーム業界とを融合させる試みが行われてきましたが、ブロックチェーン・ベースのコレクター用プロジェクトがあるだけで、目新しい進展はありませんでした。
今回、3Dゲームエンジンである「Unreal Engine 4」に、仮想通貨ナノ(NANO)のペイメントシステムを導入できるプラグインが作成されました。これは大きな変化を起こすには至らないかもしれませんが、ゲーム開発者にとって、特別な利益を生み出す可能性を秘めています。
ビデオゲームの収益化が可能に
ビデオゲーム業界にとって、変化が必要なことは明らかです。自分達が作ったコンテンツを収益化したいゲーム開発者は、収益化への真新しい解決方法の登場を心待ちにしていますが、現状では、日本における「ガチャ」のような、仮想アイテムをランダムに排出する仕組みのルートボックス、ダウンロードコンテンツ(DLC)などを購入させるマイクロトランザクション、定額支払いにより特典を楽しめるシーズンパスくらいしかありません。
ゲームソフト本体や拡張機能またはDLCなどを定価で購入させる時代はすでに終わったとされる中で、このような状況は、ゲーム愛好者や批評家の間でも多くの不満を生み出しています。
では、この課金問題に対して、仮想通貨は前向きでインパクトのある効果を生み出せるのでしょうか。ゲーム開発を考えていたり、あるいは開発途中であったりする人々にとって、現在の選択肢は決して多くありません。
そこでNANOのチームは、ゲーム開発者向けにUnreal Engine 4対応の、NANOのエコシステムを利用できるプラグインを開発しました。これによりゲームのプレイヤーが、必要もないアイテムやコンテンツにお金を支払うことなく、ゲームを遊ぶだけで収入を得ることができるようになります。
どのようにゲームと連動するのか?
現在、ゲームをプレイすることで、プレイヤーが直接的に報酬を得る機会はありません。ゲームプレイを通じて、魅力的なストーリーや派手なアクションに夢中になることはあっても、ゲームの中で使えるアイテム以外に実体としての報酬を得ることはできません。
しかし、プレイヤーの間ではゲームをすることによって、多少のお金を稼げるシステムへの欲求が高まっているように思えます。この欲求は、Amazonが提供するツイッチ(Twitch)やマイクロソフトのミキサー(Mixer)などを使用してゲームプレイのライブ配信をするユーザーではなく、単なる娯楽目的でゲームをする人たちの間で特に強いようです。コンセプトについては、Youtubeで公開されているデモビデオで確認することができます。
ゲームモデルにかなり依存しますが、報酬をNANOで得て、それをゲームの中で使うという流れが見て取れます。ゲーム内での使用先としては、より良い武器や防具といったアイテムをNANOで購入するといったものです。
このプラグインは、さまざまな方法でカスタマイズできます。ユーザーはゲームプレイで資金を貯めたり、順位のあるゲームにおいては、開発者の取り分を差し引いた賞金を勝者に渡したりすることもできます。どのような使われ方をするのかはまだ分かりませんが、今後試す価値のある選択肢の一つでしょう。
業界に求められているアイディアなのか
このNANOプラグインはベータ版で利用可能ですが、まだ実用できるレベルのものではなく、開発が進められる必要があります。現時点でもGitHubでソースコードは公開されているため、自己責任ではあるものの、興味を持ったゲーム開発者はプラグインを導入することができます。
ただし、斬新なアイディアではあるものの、ゲーム業界全体として、このようなプロジェクトを本当に必要としているかどうかは定かではありません。
参考
・Unreal Engine 4 Game Developers can now Integrate NANO Payments & Rewards
・UE4NanoPlugin
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