ビットコインコア 0.19.0がリリース

ビットコインのノード運用ソフトウェアである「Bitcoin Core」のバージョン0.19.0が24日、リリースされた。メモリ節約やプライバシーの問題に対応している。

リリース途中に見つかった問題のため、ダウンロード用にリリースされたバージョンは実際には0.19.0.1となっている。

Bitcoin Coreとは、フルノード(取引の検証=マイニングを行う)とビットコイン専用のウォレット機能を備えたオープンソースプログラム、及びその開発団体の両方を表す。

オープンソースプログラムのBitcoin Coreは、取引やマイニングなどを行う上で重要な役割を果たす。11年前に「サトシ・ナカモト」と名乗る人物が立ち上げたビットコインのオリジナルソフトウェアクライアントの直接の子孫で、今なお開発が続けられ、誰でも改善の提案を行うことができる。

主な変更点

今回のアップグレードでの主要な変更点は以下の二つだ。

  • メモリの節約
  • ブルームフィルターをデフォルトで無効に

Bitcoin Coreをメモリが限られたシステムで実行できるようにする機能の一部が再検討され、最大9%のメモリを節約できるようになった。

ブルームフィルターとは、携帯電話などリソースの少ない機器でビットコインを扱う際に自分に関係のあるデータだけをダウンロードする方法の一つだが、プライバシー的に問題があった。デフォルトでは使用しない設定になったが、ホワイトリストに登録した信用できるノードとの通信にはブルームフィルターをデフォルトで使用する機能も盛り込まれた。また、ブルームフィルターに代わるソリューションの導入も部分的に始まっている。

上述した点以外にも、RPCに関する変更点など細かな変更が複数行われている。Bitcoin Core 0.18.0のダウンロードは、このリンクから可能となっている。

参考:0.19.0.1 Release Notes

CoinPostの注目記事

ビットコインコアがv0.18.0にアップデート|操作性・セキュリティ面で機能向上
取引やマイニングなどで重要な役割を果たすソフトウェア「Bitcoin Core 0.18.0」が昨日リリースされた。操作性やセキュリティ面の向上が期待されている。
今回のBTC半減期は期待できない? 仮想通貨市場の過去パターンを繰り返さない理由=著名アナリスト
仮想通貨市場分析で広く知られるWilly Wo氏が、2020年のBTC半減期は、ビットコイン市場の過去パターンを繰り返さないと指摘した。
おすすめの記事