韓国大手Upbitで、ハッキング疑惑

韓国の大手仮想通貨取引所Upbitで、異常な出金が相次いで確認された。公式でも緊急の入出金停止対応を発表していることから、ハッキング被害の可能性も指摘されている。

現時点(16時40分時点)で、公式からハッキング被害に関する発表は行われておらず、あくまでも異常な事態が確認されている状況だ。

異常な取引が確認されたのは、27日午後1時。342,000ETH(49,848,273ドル相当=54.58億ドル相当)の大口送金が確認。大口送金をトラッキングするBOT「Whale Alert」が未確認のウォレットへ送金されたことを報告した。

その後、Upbitが、仮想通貨の入出金の一時停止を告知。理由はサーバーメンテナンスのためと説明しており、再開後に発表を行うとしているが、16時時点で追加の発表は行われていない。

ETHの送金後から約17件の大口取引がWhale Alertから追加報告された。すべてUpbitから送金されていることに異常事態であるとの指摘が行われた。

現在報告されている通貨は以下の8通貨だ。

  • ETH
  • BTT
  • TRX
  • XLM
  • OMG
  • EOS
  • NPXS
  • SNT

報告されている大口送金の多くが、未確認ウォレットとなるが、2時54分以降の一部の送金先にはBittrexが含まれていることから、運営側が提携先であったUpbitに送金している可能性も考えられる。

追記

Upbitは、今年9月にBittrexと注文板を共有するパートナーシップの解消を発表しており、これに関連した動きも否定できない。

一般的に大口の送金が相次ぐことは、市場に混乱を招くことから、多くの場合で事前報告が行われるが、過去にもBinanceで、Unknownのウォレットへの送金が公式の送金であったことが後に報告された事例もある。

現時点では、公式発表待つ形で、冷静な対応が必要となりそうだ。

状況を解説する韓国の有識者Joseph Young氏によると、「ハッキング被害にあった場合は全てを停止するはずだが、現時点でも韓国ウォンの入出金は行われている」と指摘しており、ハッキングの可能性を指摘するのはまだ早いとコメントしている。

CoinPostでも、Upbitと韓国メディアに取材を行なっており、情報が更新され次第、追加報道を行う予定だ。

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