バイナンスが散型アプリケーション情報分析プラットフォームのDappReviewを買収

世界最大手の仮想通貨取引所であるバイナンス(Binance)は12月3日、ブロックチェーンを使った分散型アプリケーション(DApps)の分析や情報配信を行ってるダップレビュー(DappReview)を買収したことを発表した。

買収後もダップレビューは、技術開発と運用の独立性を維持し、バイナンスはマーケティングや事業開発を含む非技術分野でのサポートを提供する。ダップレビューは、2020年第1四半期に新しい製品をリリースする予定である。

分散型アプリケーションのエコシステムへの重要な一歩

今回の買収についてバイナンスのウェイ・ジョウ(Wei Zhou)最高財務責任者(CFO)は、「オンチェーンアプリケーションは、ブロックチェーン普及のために足りない部分だ。ダップレビューのチームは、設立して1年以内に主要な世界的ダップスプラットフォームを構築する中で分散型アプリケーションへのコミットメントと強力な実行力を示している」と語った。

また同氏は、「この買収は、分散型アプリケーションエコシステムにおける重要な一歩となった。私たちは、近い将来により興奮する開発を行うだろう」と述べた。

ダップレビューのビンセント・ニウ(Vincent Niu)創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「ダップレビューの使命は、活気あるエコシステムを構築しブロックチェーンの普及を促進することだ。分析サービスとは別に、資金調達から製品開発・マーケティング・プロモーションまで分散型アプリケーション開発者向けの完全なサポートパッケージも提供している」と発言した。

同氏は、「バイナンスの買収によりダップレビューは、より多くのリソースを使用して私たちのビジネスの成長を促進することができる。次のステップは、より多くのブロックチェーンプロトコルとデータ統合の開発者と提携し、より大規模にダップスの採用を促進することだ」と話している。

120カ国30万人を超えるユーザーが集まる

ダップレビューは、イーサリアム(Ethereum)やトロン(TRON)、イオス(EOS)といった13のパブリックチェーン全体で3,900を超える分散型アプリケーションのデータ分析やユーザーインサイトなどの情報を提供している。各パブリックチェーンごとに開発しているアプリケーションを検索することも可能である。

2018年2月に設立したダップレビューは、120か国で月間30万人を超えるアクティブユーザーを集めている。同時にブロックチェーン開発者が自分の分散型アプリケーションを世界中のユーザーに紹介するためのプラットフォームとしても機能している。

参考
Binance Acquires Leading Decentralized Application Platform DappReview to Further Blockchain Adoption

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・文:かにたま

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