PASMOを日常的に使っているとすぐに残高不足になって券売機でチャージするという手間がありますよね。ですが、そのような手間をなくすことができるオートチャージサービスについて知っていますか?今回はPASMOでオートチャージする方法やオートチャージするメリットなどについて紹介していきます。
PASMO(パスモ)とは?
PASMOとは、JRなどの電車やバスなどさまざまな交通機関で利用できる交通系電子マネーの一つです。
電車やバスだけでなく、さまざまなお店での支払いも利用できるため、PASMO対応店舗であれば現金が必要なくなります。
初期設定ではチャージした残高分しか利用できませんが、オートチャージ設定をすることで残高不足になっても自動チャージするようになり、クレジットカード・デビットカードのように利用できます。
PASMO(パスモ)のオートチャージサービスとは?
PASMOはオートチャージに対応しており、残高が不足したとしても自動でチャージして決済に失敗するといったことがなくなります。
ただ決済に失敗することがなくなるだけでなく、急いで改札をくぐり抜けようとしたときにくぐり抜けられず、電車を乗り過ごしてしまうといったことも防げます。
また、オートチャージはクレジットカードさえあれば誰でも登録できることもメリットの一つでしょう。
有効期限がある
とても便利なオートチャージ機能ですが、比較的短い有効期限が設定されています。
有効期限を超過するとオートチャージ機能が利用できなくなるため、更新手続きをする必要があります。
設定される有効期限は原則オートチャージに利用するクレジットカードと同じ期限が設定されているため、新しいクレジットカードが届いたタイミングでPASMOのオートチャージ機能も更新しに行くことをおすすめします。
注意すべき点は、オートチャージ機能でチャージした金額に有効期限があるのではなく、オートチャージができるPASMOに有効期限が設定されているということです。
チャージした金額に関しては通常と同じ10年ですので、失効するまで放置してしまうことはまずないでしょう。
決済はクレジットカードで簡単!
先ほども言ったとおり、オートチャージではクレジットカードを使用します。
オートチャージを利用できるクレジットカードはある程度指定されていますが、その中でもぜひ利用したいお得なクレジットカードがいくつかあります。
ただオートチャージを利用するだけであれば対応しているどのカードを登録してもいいですが、いっそのことお得なクレジットカードを登録して使うといいでしょう。
東急カード(TOKYU CARD)
利用代金Web明細サービスに申し込むことでPASMOオートチャージによるポイント還元率が2倍になるクレジットカードです。
他にも魅力的な特典がたくさん用意されていています。
・東京ホテルズの会員プログラム特典
・東急グループのお店での利用でポイント最大10%
東急線や駅ナカなどの東急グループのお店を日常的に利用する方との相性が抜群のクレジットカードなのでまだ持っていないという方は、今から申し込むのも損ではありません。
OPクレジットカード(小田急電鉄)
小田急線を使うならOPカード一択です。
PASMOのオートチャージに使えるのはもちろんのことですが、それとは別に小田急ポイントが存在します。
小田急ポイントは200円ごとに1ポイント貯まるようになっていますが、この小田急ポイントは小田急線乗車回数と運賃の差額に合わせて最大7%の小田急ポイントが自動的に付与されるようになっています。
そのため、小田急線を利用する方ならこの特典を活かすことができるため、お得にポイントを貯められるでしょう。
SEIBU PRINCE CLUBカード
最後に紹介するのがSEIBU PRINCE CLUBカードです。
PASMOのオートチャージで貯まるポイントとは別で、西武線駅構内の自販機やコインロッカーなどでの利用でもポイントが貯まります。
さらに全国展開している西友・リヴィン・サニーでの利用で割引やポイント2倍特典も用意されているので、西武線に乗車する事とは相性が抜群です。
PASMO(パスモ)のオートチャージサービスは定期券でも使える?
オートチャージサービスを使える状態にしたPASMOでも定期券を利用することが可能です。
PASMO定期券を使って電車に乗車し、降車駅は定期券区間外かつ残高不足に陥ってたとしてもオートチャージ機能により決済が失敗することはありません。
ただし、少しだけ注意しなければいけないポイントがあります。
注意点
オートチャージサービスが利用できるPASMOでも定期券を購入することができますが、一部のクレジットカード一体型PASMOでは定期券を購入できません。
PASMOの種類によっては定期券なし交通系ICカード・電子マネーとしてしか使えないので注意しましょう。
また、一体型PASMOで他の記名PASMOや対象外クレジットカードでのオートチャージはできないことも覚えておいてください。
PASMO(パスモ)のオートチャージサービス使い方
オートチャージサービスは初めから使える状態になってるわけではありません。
あらかじめ設定の手続きをする必要があります。その手続き方法について見ていきましょう。
設定方法
オートチャージ設定方法は難しくありません。
申し込みは以下の手順で行います。
- オートチャージ登録用のクレジットカードを用意し、オートチャージに使えるクレジットカードか確認しておく
- 申込書に必要事項を記入して郵送する(オートチャージの登録できるカード会社の公式サイトからも入手できます)
- 約3週間後に郵送されてくる「PASMOオートチャージサービス申込に関するお知らせ」をPASMOエリアの駅の窓口に持参して設定の手続きを行う
これでPASMOでオートチャージが利用できるようになります
駅の窓口での手続きではなく、書類郵送による手続きであることを覚えておいてください。
チャージ金額変更方法
PASMOのオートチャージは標準だと、2000円下回ったタイミングで3000円チャージされます。
このチャージされる金額ですが、PASMO対応の自動券売機にていつでも変更することが可能です。
チャージ金額の変更手順は以下の通りです。
- 「PASMO各種変更」を選択する
- 券売機にPASMOを挿入する
- 「オートチャージ設定変更」を選択する
- 「金額変更」を選択する
- チャージタイミングとチャージ金額を設定する
- 変更が完了したら「完了」を選択する
- 最後に確認画面が表示されてチャージ金額変更完了
チャージする金額だけでなく、チャージされるタイミングも変更できるので、常に5000円以上しておきたいという場合も券売機で設定を変更するだけで備えられます。
PASMO(パスモ)のオートチャージサービスが利用できない場合
とても便利なPASMOのオートチャージ機能ですが、エリアに寄ってはオートチャージ機能が使えず、チャージに失敗して決済できないということがあります。
現金の持ち合わせがないと非常に困ることになるので、オートチャージができなくなる原因について知っていきましょう。
エリア外
PASMOを使うだけであれば、エリア外の交通系ICカード全国相互利用サービス事業者のお店・機関で利用できます。
ですが、オートチャージ機能を利用できるのはPASMOエリア・首都圏・仙台・新潟の各Suicaエリアのみに限定されます。
そのため、エリア外での関西などでは残高が不足してもオートチャージ機能が働かず、手動でチャージしなければなりません。
エリア外で使う場合は注意しましょう。
限度額を超える
PASMOのオートチャージ機能は利用限度額が設定されています。
設定されている利用限度額は以下の通りです。
1ヶ月:50000円
無駄遣いを防いでくれる機能ともとれますが、 いざ限度額を超えるとその日・その月は手動チャージで利用しないといけなくなるので注意してください。
有効期限切れ
この記事の前半でも軽く紹介しましたが、PASMOのオートチャージ機能には有効期限が設定されています。
有効期限を超えるとオートチャージが一切できなくなるので、有効期限が切れる前に郵送されてくる手続き用の書類の使って更新しましょう。
クレジットカード都合
オートチャージの限度額に達していなくても、クレジットカードの何らかのトラブルでオートチャージに失敗することがあります。
- クレジットカードの支払いを滞納して止められている
- クレジットカードの利用限度額に達している
- 登録していたクレジットカードを解約した
- 登録していたクレジットカードを紛失して利用停止手続きを行った
クレジットカードが原因でオートチャージが失敗する理由はさまざまです。
クレジットカードの利用を止められている状態であれば、支払いを行ったり月をまたぐことで解消されます。
ですが、解約や利用停止手続きをした場合は登録しているクレジットカードを変更する必要があるので、忘れずに手続きするようにしましょう。
PASMO(パスモ)のオートチャージサービス解約方法
PASMOのオートチャージサービスはいつでも解約することができます。
解約する際は、オートチャージ機能付きPASMOと本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)を、PASMO鉄道事業者の駅窓口に持っていって申請します。
申請するとその場でオートチャージ機能が解約されます。
PASMO(パスモ)のオートチャージサービスを使いこなそう
事前の申し込みが必要ではありますが、PASMOのオートチャージサービスは一度使い慣れてしまえば手放せないぐらい便利な機能です。
これまで残高不足になるまで気付かず、改札で初めて気づいてチャージするといった手間もありません。残高不足ですぐに改札を通れず電車を乗り過ごすということもないでしょう。オートチャージ機能を活用すれば、これまで悩まされていた小さな悩みが解決するかもしれません。一度使ってみてはいかがでしょうか?