Visaプリペイドカード「バンドルカード」を提供するカンムが、バンドルカードのユーザーを対象に「巣ごもり消費」に関するアンケートを実施しました。
中食・内食、配信サービス利用が増加
新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える人が増加する中、自宅でネットショッピングやデリバリー注文などを行う「巣ごもり消費」に注目が集まってきています。
カンムでは「巣ごもり消費」に関するアンケートを実施。今回の感染流行により、休校やリモートワークなどで全体の66%が「生活が変わった」と答えました。
属性別に見ると、学生や専業主夫・主婦に比べて社会人では比率がやや縮小。
家庭への影響が大きかった一斉休校要請に対し、企業の対応は自主判断であることから、実感に差が現れているとみられています。
また、新型コロナウイルスの影響でマスクやペーパー類といった「薬・衛生用品」、デリバリーやテイクアウトなどの「内食・中食」において支出が増加したとの回答が多くあがりました。
自宅でも楽しめる「ゲーム・書籍・コミック」「配信サービス」における支出は学生を中心に増加。
イベントの自粛により低下したと思われた消費意欲は、オンラインでも楽しめる娯楽に向けられていることがわかりました。
「配信サービス」では特にYouTubeやニコニコ生放送への課金が注目されており、3月初旬に人気ユニットのYouTubeライブが開催された際は「YouTubeスーパーチャット」のバンドルカード決済金額が前週比の4倍近くに急増したといいます。
保護者からは「衛生用品代、食費、公共料金が大幅に増えた」「子供が休校になり昼食や間食の食費が増えたし、夜遅くまで起きているので電気代も増えた」といった、出費の増加を気にする声が上がりました。
支出が減少した項目は特に「外食」「旅行やイベント」「運動」が多く上がり、人が集まる場所を避けていることがうかがえます。
属性別にみると会社員やフリーランスなどの社会人は「(新型コロナウイルス流行以前と)支出は変わらない」という意見がやや多くみられており、外食や外出は一様に抑えています。
専業主夫・主婦では、化粧品やヘアカットなどの「身だしなみ・美容」費用減少が目立っており、学生や社会人に比べて外出機会がさらに減ったとみられています。
新型コロナウイルスの影響で得たものとして「予防策を話し合ううちに、家族が元気であるありがたさを痛感した」「忙しい息子と話す機会が増えた」など、特に家族と過ごす時間が増えたという回答が多くみられました。
また、「マスクやトイレットペーパーなどの雑貨を節約するようになった」といった生活習慣の見直し、「人間の本質の一部を知った」「情報の持つ力の大きさが分かった」と社会に対して思索を深めた人もいるようです。
一方で、失ったものとしてほとんどが旅行・コンサート・宴会などの予定をあげたほか、「仕事(飲食業)の予約キャンセルが相次いだ」「インターン、合同企業説明会、会社説明会の延期・中止」と、各業界にも影響が及んでいることがわかる回答もみられました。
全体的な収入と支出の変化では「生活が変わった」と答えた中の41%が、今回の流行の影響で「収入が減ると思う」と回答。
35%は「(ウイルスの影響がなくなった後は)支出が増えると思う」と答えました。
調査概要
期間:2020年3月18日 ~ 2020年3月19日
方法:インターネット調査
対象:「バンドルカード」ユーザー948サンプル
※バンドルカード運営の(株)カンム調べ