バイナンスが500万ドル目標にコロナウイルス対策への寄付を募集中グ

バイナンスがコロナ被害へのチャリティを開始

Binance Charity Foundation(バイナンスチャリティファンデーション)とは、仮想通貨取引所であるバイナンスがブロックチェーンベースでの寄付を前提として、2018年10月に発足した非営利団体の総称である。アフリカの飢餓に苦しむ子供達に食料を供給する慈善事業や、オーストラリアの森林火災への貢献など多岐に渡るプロジェクトが実施されており、2019年9月には国連開発計画(UNDP)とも提携を行っている。

今回はコロナウイルスの影響により、ダメージを受けた企業や個人に対して包括的な支援を行うために、「Crypto Against COVD」というイニシアチブを立ち上げ、500万ドル(約5億5,000万円)調達を目指して活動を行っている。支援対象とする国は主に、イタリア、ドイツ、米国など、ウイルスの影響を多く受けた国の医薬品の購入に対して使われる。

ブロックチェーンの有用性が示される

プロジェクトに寄付されるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)などのトランザクションはブロックチェーン上に記録され、法定通貨に変換される前にバイナンスチャリティファンデーションのWEBサイト上に表示される仕組みになっている。

2020年4月9日現在では、308.49BTCもの寄付が行われており、ドル換算で総額224万8,397ドルとなっている。その内60.46BTCが支援に割り当てられ、発信源である中国武漢の病院施設を中心に、マスクや検査キット、手袋など300以上の医療施設に対しての支援を行ったとのことだ。

バイナンスチャリティ進捗
参照:Crypto Against COVID

社会全体が復興を進めていくには、中長期的な支援が必要になるのは当然であり、その中で取引や作業内容が正確に記録されるブロックチェーンの仕組みは非常に有用となるのではないだろうか。コロナウイルスによる被害が続く中、ブロックチェーンの真正性と機能性を、世界中にさらに訴求できる実証の場になると考えられる。

参考
Binance Charity Foundation Is Raising Money To Fight Coronavirus
Crypto Against COVID

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