誰でも1台は持っているスマートフォン(スマホ)を使った決済サービスが広がりを見せています。最近CMで良く聞く「ペイペイ」など、ますます便利になったスマホサービス。
そのスマホを使った決済サービスに「ゆうちょPay」としてゆうちょ銀行も参入します。2019年5月よりスタートするスマホ決済サービスはどのような特徴があるでしょうか?ゆうちょPayサービスの全貌を明らかにします。
ゆうちょPay(ペイ)の特徴は?
「ゆうちょPay」は誰もが知る株式会社ゆうちょ銀行が提供するスマホ決済サービスです。2019年5月よりサービスをスタートします。
ゆうちょPayを使うのに必要なのは「スマホ」と「ゆうちょ銀行の口座」のみです。この2つを持つだけで誰もがゆうちょPayサービスを受けることができます。
えっゆうちょ銀行の口座はもっていない?そのような方にも朗報です。ゆうちょ銀行以外の銀行の口座でも利用ができます。2019年1月現在では、まだ横浜銀行と福岡銀行だけですが、今後導入を予定している銀行も多数あります。
使用方法はいたって簡単。他のスマホ決済サービスと同様に店舗が表示するQRコードをスマホで読み取ることでゆうちょ銀行の口座から自動的に支払われます。
現金やクレジットカードが不要でいつも使っているスマホだけで決済できるので財布を持たなくても身軽に買い物を楽しむことができます。
ゆうちょPay(ペイ)を利用するメリット
ゆうちょPayは他のスマホ決済サービスと同様にたくさんのメリットを持っています。現金やクレジットカードを持ち歩く必要がなく小銭や紙幣の管理が不要になります。支払いの際、小銭を出す手間や、おつりを受け取る時間を削減して支払いをスムーズにします。
家計簿をつけている人にも朗報です。いつ何を購入したかの履歴が口座に残るため、わざわざレシートを残したり転記したりする必要があります。
また、おサイフケータイ、ApplePayがないスマホや昔の端末をずっと使っている人もQRコードを読み取ることができれば利用することができます。なお、AndroidならばOS4.2以上、iOSならば8.0以上の要件が定められています。
機種変更の際も新しいスマホで再度アプリをダウンロードし、すでに設定しているIDとパスワードを入力するだけで使えるようになります。
クレジットカードも同じように便利ですが、店員さんを含めた他人にクレジットカードを渡すことになるので最悪の場合、スキミングされたりカード情報を写真撮影されたりして不正利用されるリスクがあります。その点、ゆうちょPayだと不正利用されるリスクなくなります。
審査が不要で年齢制限もないため、誰でも使えるのもメリットの一つといえます。さらには利用限度額を設定できるため、使い過ぎを防ぐことができます。
ゆうちょPay(ペイ)の利用方法
ゆうちょPayの使い方はいたって簡単です。
ゆうちょPayを使うために必要な準備と店舗での使用方法をご紹介いたします。
準備
- スマホを用意する(多少型式が古くても、QRコードを読むことができればOK。ガラケーは不可)
- ゆうちょPayの専用アプリをダウンロードする
- 初回のみ口座名義、口座の記号および番号、生年月日、暗証番号を入力する
チャージ方法
- ゆうちょ銀行(もしくは横浜銀行などゆうちょPay連携銀行)の口座に現金を入れる
店舗での支払い方法
専用アプリをダウンロードして口座に現金をいれたら、ゆうちょPayを使える店舗に行きます。
- 専用アプリ「ゆうちょPay」を立ち上げる
- 店舗に表示されているQRコードを読み取る。
- 決済内容を確認する
- 暗証番号を入力する
- 決済をクリックする
以上なんとも簡単に支払いを完了することができます。
ゆうちょPayを使うのは簡単なので注意点はありませんが、機種変更をする際には一つだけ注意が必要です。それは、ゆうちょPayの専用アプリを削除することです。
ゆうちょPayのアプリを残したままにしておくと、もしパスワードが知られていたときに不正利用されるリスクとなります。機種変更や廃棄する際は、アプリを削除するのを忘れないようにしましょう。
今後の機能拡大にも期待!
ゆうちょPayやスマホをつかった決済サービスとしては後発ですが、様々な新しい試みが予定されています。駅券売機でのキャッシュアウト(現金引き出し)や、 これまではPay-easyとして各種料金の請求書の支払いを行っていましたがこれらもゆうちょPayで支払うことができるようになります。
また、提携している金融機関も増加する予定です。ゆうちょ銀行だけでもかなり多くの店舗、ATMがありますが、さらに増えることでますます近くて便利になります。
今後もサービスは順次拡大していく予定です。
駅券売機でのキャッシュアウトとは
ゆうちょPayを使った駅券売機でのキャッシュアウト。
えっ?駅の券売機で現金を引き出せるの?と思った方も多いことでしょう。ゆうちょPayと東京急行電鉄株式会社が連携し、駅券売機で現金を引き出せるサービスを始めました。このサービスは日本初の試みです。
東急電鉄の各駅に設けられている券売機に専用端末があり、QRコードを読み取ることでゆうちょ銀行(と横浜銀行)の口座に入ったお金を引き出すことができるのです。
これまでは現金を引き出すと言えば、銀行やコンビニのATMが主流でしたが、もっと身近な駅券売機で現金を引き出せるようになれば、非常に便利になります。
東急電鉄でのキャッシュアウト方法
日本初の券売機でのキャッシュアウト方法も非常に簡単です。
キャッシュアウト手順は以下の通り3ステップで完了です。
- 専用アプリ「ゆうちょPay」を立ち上げる
- 東急電鉄の券売機にある専用端末にQRかざす
- 現金を受け取る
Pay-easyとの違いは?
ゆうちょ銀行はPay-easyとよばれる決済サービスを行っています。Pay-easyはインターネット上での買い物や公共料金などの払込書(請求書)に対して、わざわざゆうちょ銀行の窓口にいかなくても提携ATMやインターネットバンキングであるゆうちょダイレクトでゆうちょ口座から支払いができるサービスです。
まず払込書を発行されてからのサービスになります。それに対して、ゆうちょPayはショッピングやレストランで支払いの際に直接使えるスマホ決済サービスです。払込書も必要ありませんし、その場で決済できるので現金を支払っているのと同じ感覚で決済することができます。
Pay-easyとは
ゆうちょPay-easyはスマホ料金や税金、ネットオークションなどゆうちょPay-easyマークがある支払い書をゆうちょATMもしくはゆうちょダイレクトで支払いをできるというサービスです。払込書(請求)に対して、自宅やゆうちょ銀行以外でゆうちょ銀行の口座から支払いを行うことができるサービスです。
クレジットカードの代わりというよりは、請求書が来た時にわざわざでかけなくても近所のATMやスマホ、PCから支払いをすることができます。
ゆうちょ銀行以外でもゆうちょPay(ペイ)が使える・導入予定の銀行
すでにゆうちょPayはゆうちょ銀行以外でも使えるようになっています。2019年1月時点では、横浜銀行と福岡銀行で導入されており、口座をもった人はゆうちょPayを使うことができます。
このゆうちょPayはGMOが開発した「銀行Pay」の仕組みを利用しており、今後は銀行Payを導入しているりそな銀行などのりそなグループ、熊本銀行、親和銀行などで導入される予定です。
今後もますます導入銀行が増える見込みのゆうちょPayをぜひ試してみましょう。