確定申告のネットからのやり方は?流れや注意点を紹介

確定申告はネットから行うことが可能です。ネットから行うことで税務署に足を運ぶ必要がなくなり、無駄な時間を省くことができます。また、新型コロナウィルス感染リスクも抑えることができるでしょう。

この記事では、確定申告をネットから行う方法や注意点などについて解説していきます。

確定申告をネットから行う場合の流れ

確定申告をネットから行う場合、大きく分けて2つに分かれます。

  • e-tax公式サイトから確定申告書類を作成して提出する
  • クラウド会計ソフトを使って確定申告書類を作成し、e-taxを使って提出する
  • 共通するのはどちらもe-taxというオンラインサービスを利用する点です。e-taxとは確定申告など国税関連の申告・申請・納税を行うオンラインサービスの総称で、ネットから確定申告を行う場合はこのe-taxを利用します。

    e-taxもしくはクラウド会計ソフトを使って確定申告書類を作成し、最後にe-taxで確定申告書類を提出するのがネットから確定申告をする流れとなります。

    確定申告のネットからのやり方

    確定申告をネットから行う場合はクラウド会計ソフトから行うことをおすすめします。e-tax公式サイトからも行うことができますが、より初心者向けに作られているのがクラウド会計ソフトです。初心者のかたはクラウド会計ソフトを使うことをおすすめします。

    クラウド会計ソフトを使って確定申告を行う場合、前年に発生した収入と支出を登録していきます。
    この際、税意識が必要な仕分けは必要ありません。クラウド会計ソフト側が自動的に行ってくれます。利用者はただただ売上や支出などの取引を登録していくだけで構いません。

    1年間の取引を全て登録できたら確定申告書類の作成手続きへと進みます。この際、簡単な質問に答えながら確定申告書を仕上げていくことが多く、質問と案内に従って情報を入力していくことで確定申告書類が作成されます。

    確定申告書類の作成において医療費控除証明書安い生命保険控除証明書などさまざまな書類が必要になってきますが、e-taxを使った電子申告の場合では提出することはありません。

    確定申告書類が完成したらそのデータをダウンロードし、e-taxからアップロードして提出します(クラウド会計ソフトから提出できる場合もあります)。

    クラウド会計ソフトを使わずにe-taxだけで完結させる方法もありますが、初心者だと少々ハードルが高い上にセンシティブな税金関係ですので、間違いを起こしてしまわないようにクラウド会計ソフトを使ったやり方を参考にすることをおすすめします。

    確定申告をネットからする際に必要な書類

    確定申告をネットからする際に必要な書類は以下の通りです。

  • マイナンバーカード(マイナンバーカード方式でe-taxにアクセスする場合のみ)
  • 医療費控除明細などの各種控除証明書
  • 源泉徴収票
  • 2019年以降、税制改正の影響で確定申告時に源泉徴収票の提出や保管が不要になりましたが、給与所得がある場合(源泉徴収されている場合)は源泉徴収票に記載されている内容が確定申告書に作成で必要になります。
    確定申告書を作成したあとは不要になりますが、確定申告書作成で必ず必要ですので必ず捨てずに置いておくようにしてください。

    確定申告をする上で必要な書類以外にも、確定申告書・収支内訳書(白色申告者の場合のみ)・青色申告決算書(青色申告者の場合のみ)の3つが必要ですが、これらはe-taxおよびクラウド会計サービスで作成できるため用意する必要はありません。

    確定申告をネットから行う場合の注意点

    確定申告のネットから行う場合においていくつか注意しなければならないポイントがあります。大きく分けて押さえておくべきポイントがありますのでそれぞれ解説していきます。

    e-taxを使うための前準備が必要

    e-taxは誰でもすぐに使えるサービスではありません。ログインにはマイナンバーカードを使った認証か事前に税務署で発行してもらった利用者識別番号・暗証番号の2つが必要になります。

    そのためマイナンバーカードを持っていない方は確定申告の申告期間に入る前に準備しておきましょう。マイナンバーカードを申請するのが面倒だという方は税務署に行って利用者識別番号と暗証番号も2つをもらうようにしてください。

    どうしてもマイナンバーカードが用意できない方は、マイナンバーが確認できる通知カードや住民票の写しなどのいずれか1つと免許証や保険証などいずれか1つの提出でe-Taxを利用することができます。

    確定申告書の控え用紙をもらえない

    ネットから確定申告を行った場合、確定申告書類の控えを提出することがないため、収受日付印が押された確定申告書の控えを保管しておくことができません。

    収受日付印が押された確定申告書の控えは確定申告したことを証明することができる重要な書類であり、個人事業主収入証明などに有効な書類ですが、電子申告した場合は控えが手元にない状態です。

    ですが、電子申告した場合はe-tax公式サイトから閲覧請求をすることができ、前年に提出した確定申告書を閲覧・ダウンロードをすることができます。
    電子申告にて提出済み確定申告書の控えが欲しい場合はe-taxで閲覧請求をするようにしましょう。

    確定申告におすすめのクラウド会計サービス

    確定申告をする上でとても便利なクラウド会計サービスがあります。初心者はもちろんのこと税理士でも役に立つクオリティであるため、ネットで確定申告をする方は試用してみると良いでしょう。

    マネーフォワード クラウド確定申告

    ネットを使って確定申告を行う際に使われることが多いクラウド会計サービスの1つがマネーフォワードクラウド確定申告です。
    マネーフォワードクラウド確定申告個人事業主向けに作られた会計ソフトで、登録した取引情報などを元に確定申告書類を自動作成、そのままネット上で提出を済ませることができます。

    ネットで提出する際はマネーフォワードクラウド確定申告で出力した確定申告用ファイルをe-Tax公式にアップロードする必要がありますが、税務署に行かずに提出を完了できます。

    freee(フリー)

    freeeは事前準備を済ませることでfreeeから確定申告できるようになっています。そのため確定申告書類の作成から提出まで全てfreee内で完結させることが可能です。ネット上で確定申告する場合、クラウド会計サービスを使って提出する場合でも最終的にe-Tax公式サイトを使いますが、freeeであればその必要はありません。

    確定申告作業を含む会計処理をとにかく効率化したい方に向いているでしょう。こちらは個人事業主に限らず中小規模の法人でも使える機能が一通り揃えられているためおすすめです。

    確定申告はネットからのやり方が便利

    慣れるまでは確定申告書類は直接事務所に持っていく方が簡単と思うかもしれませんが、慣れてきたらネットからe-Taxを使って提出する方が圧倒的に楽と感じることになるでしょう。

    税務署を訪れて列に並ぶ必要もなくなるので、楽に確定申告したい方はネットからのやり方マスターしてみましょう。

    確定申告について詳しくはこちら

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