中国インターネット企業メイツが約43億円相当のビットコインとイーサリアム購入

香港証券取引所に上場しているソフトウエア企業メイツ(Meitu)は3月7日、ビットコインとイーサリアムをそれぞれ、1万5000ETHと379.1214267BTCを購入したことを発表した。

今後も最大約108億円の仮想通貨購入が可能

メイツはAIによる画像処理や動画処理を手掛けている企業だ。「誰もが簡単に美しくなる」ということをミッションに掲げ、メイツアプリ(Meitu App)、ビューティーカム(BeautyCam)といった美に関するアプリを複数リリースしている。

今回の発表によるとメイツは、取締役会で承認された仮想通貨投資計画によって行われた。5日に約2,210万ドル(約23億9,000万円)で1万5000ETHを、約1,790万ドル(約19億4,000万円)で約379BTCを購入している。さらにメイツは、今後も最大1億ドル(約108億円)の仮想通貨を購入することが可能だという。これらの仮想通貨の購入資金は、新規株式公開時の収益から現金の準備金を差し引いた金額によって賄われる。

ブロックチェーン業界は初期段階にある

今回の発表の中でメイツの取締役会は、2005年頃のモバイルインターネット業界と同様にブロックチェーン業界を初期段階にあると見なしている。世界の中央銀行がマネーサプライを積極的に増やすと、現金の価値が下落する圧力がかかる。仮想通貨は財務管理をする上で、この下落リスクを分散する機能があるというのがメイツ取締役会の見解だ。

しかし一般的な仮想通貨の価格は非常に変動しやすいため、メイツは長期的な見通しから時価総額上位のイーサリアムとビットコインという2銘柄に分散して購入した。イーサリアムについては、メイツグループの潜在的な分散型アプリケーションのガスの準備金やイーサリアムを使ったブロックチェーンベースのプロジェクトへの投資として使用する。

ビットコインについては、金や不動産などよりも優れたに価値の保存手段になる可能性があるという見方を示した。なお、メイツ取締役会は、技術の進化を受け入れるというビジョンと決心の下で、ブロックチェーン業界への進出を準備していると述べている。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート
イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート

参考
VOLUNTARY ANNOUNCEMENT PURCHASE OF CRYPTOCURRENCIES (ETHER AND BITCOIN)

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文:かにたま

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