仮想通貨マイニング世界最大手のBitmain社が、昨年の弱気相場の影響により2018年7〜9月の3ヶ月間で500億ドルの赤字を出していたことがわかった。
下落によるマイニングの収益難や、同社が開発するマイニング機器の売れ行き不振が原因だと考えられる。
仮想通貨マイニング大手Bitmain社、弱気相場で5億ドルの赤字
仮想通貨マイニング世界最大手のBitmain社が2018年7〜9月の3ヶ月間で5億ドルの赤字を出していたことが、同社が香港証券取引所(HKEx)に提出した資料によって判明した。
HKExに提出された資料によると、昨年第3四半期まで(1月〜9月)に5億ドルの利益を上げていたが、昨年上半期の決算報告書(1〜6月)では10億ドルの利益が記録されていた。
これらのことから、7〜9月の三ヶ月間で5億ドルの赤字を出していることがわかる。
またこれらの資料には同社の収益も記録されており、そのことから上半期は28億ドルの収益を記録しているにもかかわらず、7〜9月期にはたった2億ドルしか収益を上げていないことがわかる。
このような大幅な収益源と赤字の背後には、2018年に仮想通貨市場を襲った強烈な弱気相場が大きく影響していると推察される。
仮想通貨の価格が下落することによってマイニングによって得られる収益が減少しただけでなく、同社の開発するマイニング機器の売上低迷、保持仮想通貨資産の価値下落などが引き起こされた。
こういった赤字を出したマイニング企業はBitmain社1社のみではないだろう。下落相場の中で下火になり始めたマイニング企業が再び日の目を浴びる日は来るのだろうか。