仮想通貨(暗号資産)上で最も発行されているドルのステーブルコイン”USDT”を発行するテザー社(Tether Limited)が、2023年第2四半期の営業利益が10億ドルを記録した。テザー社はこの営業利益から2023年5月17日に最大で15%を準備金とする”ビットコイン(BTC)”へ投資すると発表しており、同社CTOのパオロ・アードイノ(Paolo Ardoino)氏は1529BTCを購入したことを認めた。

関連記事:【墨汁速報】過去最高収益を記録したテザー社 ビットコイン(BTC)への継続投資を発表

テザー社2023年Q2の利益でビットコインを購入

仮想通貨最大手ステーブルコイン発行企業で老舗となる”テザー社”は2023年第2四半期(Q2)の決算を発表。2023年6月30日時点の同社のUSDTの価値を担保する準備金が8.5億ドル増加、合計で33億ドルとなったという。

同社の2023年Q2の営業利益は10億ドルを超えており、第1四半期の決算後に「営業利益の最大15%からビットコインへ準備金として投資する」と発表していた。同社のCTOであるパオロ・アードイノ(Paolo Ardoino)氏はこの営業利益から4540万ドルをビットコインへの投資へ当てたことを認め、平均取得単価29,692ドル、1529BTCを購入したという。

営業利益は10億ドルであり、15%は1.5億ドルとなるが2023年Q2のテザー社のビットコイン投資は4.54%に留まったということになる。ライトコインが半減期を8月3日に無事迎え、同様にビットコインの半減期も残り1年を切っているものの、テザー社は米国リセッションを警戒してか慎重にビットコインへの投資を行っているようだ。

関連記事:【墨汁速報】ビットコイン(BTC)の4回目の半減期まで1年を切る

マイクロストラテジーもさらビットコインを購入する予定

またビットコイン下落時にもナンピンでビットコイン購入を続けていたマイクロストラテジー社は2023年8月1日時点で152,800BTC(約45.3億ドル相当)を保有しており、平均取得単価は29,672ドルとなっている。

同社の米国証券取引委員会(SEC)への提出した書類によるとさらなるビットコインの追加購入を予定しているとしており、追加の資金を確保するために7.5億ドル相当の同社の株式を売却する予定だという。本記事執筆時、ビットコイン価格は3万ドルを割れる29,204ドル前後で取引されており、マイクロストラテジーの含み損は7,151万ドル日本円にして101.9億円ということになり、対してテザー社の含み損は74.6万ドル、約1億円となっている。

 

関連記事:【墨汁速報】仮想通貨「バイナンスショック」を懸念 米司法省が起訴しない方向検討=リーク

▼仮想通貨(暗号資産)の仕組みや技術、規制の市場影響を勉強するなら「墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界」!他では見ることができないより詳しい内容を投資家向けにわかりやすく解説

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

The post 【墨汁速報】USDT発行のテザー社 2023年Q2の利益でビットコインへ投資したことを認める first appeared on CoinChoice(コインチョイス).

おすすめの記事