2026年3月17日の東京株式市場で、メタプラネット(3350)の株価は前日比一時8.70%安の352円まで急落しました。
前日に発表された約373億円規模の新株予約権発行が主な要因とみられます。
ビットコイン(BTC)の追加取得に向けた資金調達は評価される一方、最大で約8.5%の株式希薄化への懸念から売りが優勢となりました。
前日402円まで上昇も一転急落、352円まで下落

メタプラネットの株価は、週末を挟んだ16日に前週末終値373円から大きく窓を開けて反発して始まりました。寄り付きで400円台に乗せると、午前9時9分には一時402円まで上昇。その後は利益確定売りに押され、終値は391円で取引を終えました。
一方、17日は一転して売りが先行。前日終値391円に対し389円で寄り付くと、新株予約権発行による潜在的な希薄化が意識され、午前10時過ぎには一時352円まで急落しました。
前場中盤の10時半時点では357円前後で推移しており、前日の上昇分を打ち消す以上の下落となっています。
メタプラネット(3350)テクニカル分析

メタプラネット(3350)日足チャート
日足チャートでは、3月10日から4日続伸し、16日には一時402円まで上昇しましたが、17日は大幅な下落に転じています。
足元では5日移動平均線を下回る水準で推移しており、短期的な過熱感の調整に加え、需給悪化も意識されている状況です。下値の目安としては、25日移動平均線が位置する350円前後が意識されそうです。

メタプラネット(3350)1時間足チャート
1時間足では、17日の寄り付きから窓を開けて下落し、売り圧力の強い状態が続いています。午前10時台に付けた352円が当面の安値となっていますが、反発の勢いは限定的です。
短期的には前日の高値402円が上値抵抗線として意識される一方、下値では350円の節目を維持できるかが焦点となります。
メタプラネットのビットコイン損益とmNAV
メタプラネットのBTC保有量は3万5102 BTCで、平均取得単価は約10万7607ドルとなっています。3月16日時点のBTC価格を基準に算出した純資産価値(BTC NAV)は約25.5億ドルで、未実現損益は約−12.2億ドルと大幅な含み損の状態にあります。
一方で、mNAVは約1.09倍となっており、株価385円は純資産価値に対してわずかなプレミアムをつけた水準で取引されています。
今回の新株予約権は、株価がmNAVの1.01倍以上で推移する場合にのみ行使される設計となっており、既存株主に不利な水準での増資を抑制する仕組みが組み込まれています。
メタプラネット、資金調達で世界初mNAV条項導入|371億円でビットコイン取得へ
希薄化懸念とBTC戦略、今後の株価は評価分かれる展開に
今後の株価の焦点は、今回調達する約373億円の資金の活用と、それに伴うBTC保有量の拡大ペースにあります。同社は2026年末までに10万BTCの保有を目標に掲げており、今回の資金調達はその戦略を加速させるものとなります。
短期的には希薄化懸念による需給悪化が意識されやすい一方で、長期的にはBTC蓄積による企業価値の向上が評価されるかがポイントとなります。
市場は「増資によるネガティブ要因」と「BTC戦略による成長期待」の双方を織り込みながら、神経質な展開が続く可能性があります。
また、3月17〜18日に開催されるFOMCの結果や、BTC価格の動向も引き続き重要な材料となりそうです。