エリック・フィンマン(Erik Finman)氏は10代にしてビットコインのブームに乗り富を築いた人物の一人。マーケットウォッチ(MarketWatch)が12月17日、フィンマン氏のインタビュー記事を掲載、「ビットコインは死んだ」と発言していたことが分かった。
ビットコインで11万円を4億5,000円に
フィンマン氏は当時12歳だった2011年に、祖母からもらった1,000ドル(約11万円)で初めてビットコインを購入。ピーク時の資産は400万ドル(約4億5,000万)以上もあったとされている。そんなフィンマン氏はビットコイン信者達に対して、長期的な見通しは暗いと警告している。
フィンマン氏はマーケットウォッチの取材に対して、「ビットコインは死んだ。断片化し過ぎており、多数の内紛も起こっており長くは続くないと思っている。上昇相場はあと1度か2度あるかもしれないが、長期的には終わっている」とコメントした。
またピーク時から95%も下落したライトコイン(LTC)についても次のように悲観的な見解を示した。
「ライトコインは長らく死んだも同然だ。例えば日が落ちた時に、暗くなるまで8分間あったとすると、ライトコインはその7分経った状態にいるようなものだ」
可能性のある仮想通貨は?
一方でフィンマン氏は、プロジェクトベースの仮想通貨は成功する可能性が残されていると主張。テクノロジーが優れている例として、イーサリアム(ETH)やジーキャッシュ(ZEC)、ビットコインキャッシュ(BCH)を挙げていたが、開発者らによるマーケティングが上手くいっていないと指摘している。
フィンマン氏は15歳の時に10万ドル(約1,100万円)相当のビットコインを売却し、「Botangle」というオンラインの教育ビジネスを始めていた。その後アメリカ航空宇宙局(NASA)の管轄の宇宙実験プロジェクトにも参加し、2018年12月16日に「Project Da Vinci」という名の人工衛星の打ち上げに成功したことを自身のツイッターで報告していた。
関連
・「ビットコイン(BTC)の価値はゼロになる」米大学教授が提言
・「ビットコイン(BTC)の適正価格は約178万円」トム・リー氏の見解
参考
・MarketWatch