フェイスブック社、チャットボット企業を買収
仮想通貨リブラの専用ウォレット「カリブラ」に、新たな事業チームが参加。フェイスブック社は子会社カリブラを強化するために、チャットボット開発企業を買収した。

フェイスブック社、チャットボット企業を買収

フェイスブック社は、メッセージアプリ向けのチャットボット開発企業「Servicefriend」を買収した。テックメディアTechCrunchが報じている。

Servicefriendの共同創設者によると、同社のスタッフはフェイスブック社の子会社「カリブラ」の事業に統合され、カリブラのスタッフと共に開発事業を進めている。「カリブラ」はフェイスブック社主導の仮想通貨リブラに特化した専用ウォレットだ。

フェイスブック社の代表はTechCrunchに、「時々小規模のテック企業を買収するが、事業計画を常に公表しているわけではない。」とコメントした。

最近ではフランスの経済財務大臣ブルーノ・ル・メール氏は、政府の通貨主権が脅かされることを理由に「少なくとも現時点では欧州でリブラの開発は認められない」と公言した。ドイツ政府も、フェイスブック主導の仮想通貨リブラやその他のステーブルコインを含む「法定通貨に並行する通貨」を、同国で発行することは禁止するというブロックチェーン戦略を閣議決定している。

しかし、各国政府から規制準拠の要求、禁止も検討する厳しい政策が示されている中、カリブラのCEOを務めるMarcus氏は「リブラの開始目標は2020年で変わらない」と見解を語り、リブラのローンチに前向きな見通しを示した。

なおリブラ協会のGMも先日、規制当局や中央銀行との対話を引き続き重視しつつ、2020年上半期の終盤から2020年末にかけてのローンチスケジュールに「予定変更はない」と自信を明かした。

関連リブラの開始目処に変更なし 2020年の開始へ規制当局との対話継続

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