イーサリアム上でドル($PAX)やゴールドトークン($PAXG)を発行するPaxosは、米国立信託銀行としての設立許可を申請。Paxosは12月8日に”Paxos National Trust”として連邦通貨監督庁(OCC)へ申請書を提出している。
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仮想通貨米国立信託銀行
Paxosの申請書によると、Office of the Comptroller of the Currency通称OCCへ米国立信託銀行としてPaxos National Trustの設立を申請。WBTCのカストディアンとして有名なBitPayやAnchorageなどと共同し、米国立信託銀行の設立を行うとしている。
Paxosはニューヨークを拠点とし、ニューヨークトラストとしての設立許可証を取得しており、ドルのカストディ、ゴールド、仮想通貨サービスやデジタル資産の発行、証券清算や商品取引などの数多くのライセンスを獲得しているのだ。
より良い仮想通貨プロダクトの可能性
Paxosの法務部長 Dan Burstein氏は
「アメリカは州と連邦レベルの両方で管理を行っており、国家憲章は銀行が州を跨いでビジネスを展開することを許可するように設計されている。このような制度の柔軟性はPaxosのようなスタートアップが、より良いプロダクトを作成するすることを可能とする。
米国立信託銀行となることができれば、高い規制基準を遵守しつつ米国の各州でサービスを柔軟に提供できる。」
と述べている。
仮想通貨銀行の誕生
Paxosはイーサリアム上のドル、ステーブルコインやゴールドの裏付けを有すPAXGなどを発行するフィンテック企業だが、2020年9月にはKraken Financeのように仮想通貨取引所が銀行として承認されており、Avanti銀行が仮想通貨銀行の2例目として承認されている。
今まではブロックチェーンプロジェクトが銀行間の送金などを担うような開発を目指していたが、2020年には仮想通貨自体をビジネスとした銀行が次々と発足されており、米政府の規制下という難しい条件をクリアしてきている。
すでにカストディや先物などの金融商品としてのインフラが構築されてきた仮想通貨業界では、2021年にはこのような動きがスタンダードになっていくことになるだろう。
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参考:Why Paxos is Seeking a National Trust Bank Charter — and Why We Remain Committed to New York