世界初!法隆寺の国宝「金堂」VRで再現

法隆寺、東京国立博物館、文化財活用センター、凸版印刷が、世界最古の木造建築・法隆寺の国宝「金堂(こんどう)」のすべてを世界で初めてVRで再現したVR作品「法隆寺 国宝 金堂―聖徳太子のこころ」を製作した。

本作品は、東京国立博物館東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」において2021年7月14日(水)~10月10日(日)の期間中公開される。

製作では凸版印刷が法隆寺、東京国立博物館、文化財活用センターの監修のもと、金堂内部の仏像や壁画、空間に至るすべてを対象に、立体形状計測と超高精細撮影によるデジタルアーカイブを実施。
取得したアーカイブデータをもとに、金堂のすべてをVRで精確に再現した。

現地では「裳階(もこし)」と呼ばれる回廊から金網越しに本尊の正面側を拝観するが、本作品では金網の内側の空間に入り、堂内を巡りながら、聖徳太子が理想として描いた仏教の世界を体感できるようになっている。

また、釈迦三尊像、薬師如来像、日本最古の四天王像(いずれも国宝)など金堂内に安置されているすべての仏像、浄土世界を色鮮やかに描いた壁画、本尊上部を彩る飛天図や天蓋の装飾などが、VRによって完全再現されている。

TNM & TOPPAN ミュージアムシアター

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