バハマ証券委員会の発表によると、破綻したFTXグループの顧客資産を11月12日付けの価格で4608億円(35億ドル)相当の仮想通貨を一時的に押収し、保管していると発表。この押収している仮想通貨をFTX顧客と債権者へ返還するという。

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バハマ当局がFTX顧客資産4608億円を押収

ロイターによるとFTXのバハマ支部は11月のFTXグループの破産申請に伴い、即座に規制当局がコントロールするウォレットに仮想通貨を送金したという。バハマ当局理事のクリスティーナ・ロール(Christina Rolle)氏はバハマ最高裁に提出した資料によると

「送金の完了に伴い、FTX前CEOのサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏とGary Wang氏は今後仮想通貨にアクセスすることができず、送金と凍結を完了した

と述べており、全ての押収したか仮想通貨を当局が完全にコントロールしているという。

 

押収したFTX顧客資産を返還予定

また発表によるとバハマ当局は債権者およびユーザーに押収した仮想通貨を返還すると述べており、バハマ最高裁が当局に返還を命じられるまで保管しておくという。一方でFTXグループの破産前にFTXはバハマ支部からの出金優先を行うと表明していたが、バハマ当局は直接的に優先してバハマユーザーに直接の引き出しをさせることはないと強調している。

FTXの弁護士は12月初旬にバハマ支部の内部記録要求に反対し、資産を吸い上げるために使用される可能性があるデータであり、バハマ政府を信用できないと述べていた。

FTX債権者にとっての朗報

FTXは破産申請前の出金停止時、約80億ドル(1.05兆円)の不足があると報道されていた。負債は100億ドルから500億ドルとされているが、前CEOが顧客資産を使い込んでいたことから債権者への弁済は20%前後と見られていたものの、バハマ当局から返還を受けられればより多くの資産返還を受けられることになることになるだろう。

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