ブロックチェーンは仮想通貨はじめさまざまなアプリを開発する企業に限ったテクノロジーではありません。最近では、個人がブロックチェーンに精通し、スキルを磨く教育目的で注目され、有名大学に限らず世界的に特にインターネットを通じたブロックチェーン講座が続々誕生しています。
ここではその教育コースの中から注目されるいくつかの講座を取り上げてみました。
有名大学教授らの充実したオンライン講座Courseraが最有力
最近注目されるのは、インターネットを通じた無料もしくは有料の教育教材でしょう。その中でも驚異的なサービスはCoursera（コーセラ）です。
Courseraは世界一流の150の大学が講義を提供しており、2,000万人余りが登録しています。コースは無料で、修了証に登録することだけ有料となります。受講登録も簡単です。サイトからまず登録手続きをします。次いで受けたい講座にエントリーします。Courseraは、スタンフォード大学の2人の教授が開発したサービスです。
その中のコースの1つで、プリンストン大学のスタッフと教授らが主体となったプロジェクトの「Bitcoin and Cryptocurrency Technologies（ビットコインおよびブロックチェーン技術）」があります。このコースでは、Cryptography（暗号法）の基礎を学び、プログラミングの一般知識や暗号通貨とブロックチェーンの世界の初歩を習得できます。全過程の修了は強制ではなく、関心と学習能力次第で特定の過程を飛ばすことも自由です。
Udemyが提供する仮想通貨投資向けオンライン学習コースなども
初心者向けのおすすめコースは、文字通り「Bitcoin for Beginners（初心者向けビットコイン）」でしょう。このコースはオンライン学習サービスのUdemy（ユーデミー）が2017年から提供しています。
仮想通貨への投資を考えている人向けのものとしては「Cryptocurrency Investment Course 2019（2019年オンライン投資コース）」があります。ビットコインやその他仮想通貨の売買についての指導が売り物です。コースを開設した2017年12月時点で、2万5,000人が登録しました。1講座の受講料は1,300円です。
さらに「Introduction to Digital Currencies（デジタル通貨の入門）」は、ビットコインが誕生した2008年のホワイトペーパーから始まって、ビットコインのすべてを学べる無料のまさに初心者向けコースです。
一方、有料でもいいという人には、プレハーノフ記念ロシア経済アカデミー（Plekhanov Russian University of Economics、MBA修士課程）が英語で提供する、ブロックチェーン専門職向け講座があり、１カ月半の講習で受講料は約1,000ドル（約11万円）です。
カリフォルニア大学バークレー校、NY大学などのブロックチェーン講座も人気
大学が提供するコースの中でも、一流のカリフォルニア大学バークレー校ではいくつかの有料課程を設けています。最近は3か月間のブロックチェーン講座が人気で、大学院生や起業家、教師、投資家らが広く受講しています。修了証書を取得しなければ、受講料は無料です。コースは無料の12コースあります。
一方、ニューヨーク大学では、大学院生を対象とする仮想通貨・ブロックチェーン講座を開設しています。コース修了時に学位を取得する目的で、100人以上の院生が学期ごとに登録されています。
ちなみに日本では東京大学が18年11月1日、6社の企業から約9,000万円の寄付を得て、ブロックチェーン技術の人材を養成する「ブロックチェーンイノベーション寄付講座」を新規開設しました。19年4月に開講する「第2回ブロックチェーン学生起業家支援プログラム」では、受講学生に10万円が与えられ、自身の事業計画案、アプリ開発に使うことができるユニークな講座です。
大手仮想通貨取引所のコインベース（Coinbase）は、ユーザーが仮想通貨を売買するため必要な適切なレベルの知識を取得できるよう、学びながら仮想通貨を獲得できるオンラインサービスのコインベース・アーン（Coinbase Earn）というサービスを提供しています。現在は、ゼロエックス（0x／ZRX）とベーシック・アテンション・トークン（BAT）、Zキャッシュ（ZEC）に関する学習コンテンツを提供しています。
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