著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストのアリ・マルチネス(Ali Martinez)氏は、独自のテクニカル指標分析をもとにした、ビットコイン(BTC)価格予想を「X」に投稿しました。その予測によれば、ビットコインは4万ドル(570万円)レベルに下落する可能性があるとのことです。
TDシーケンシャル指標が示す転換点
マルチネス氏はまず、TD(Tom Demark)シーケンシャル指標を使い、ここ2ヶ月間のチャートを分析しました。TDシーケンシャル指標は、主に価格の転換点を予測するためのテクニカル分析です。
この指標はチャート上のローソク足をカウントする分析手法であり、2つのフェーズによって構成されます。まずセットアップのフェーズでは、ローソク足の上昇もしくは下降が連続する(同じ色が続く)たびにカウントし、9に達したポイントが転換点になります。
一般的にセットアップの9番目がグリーンなら、TDシーケンシャル指標は売りのサインを示し、逆にレッドの場合は価格がボトムにある可能性を示します。
セットアップの条件が整ったら、今度はカウントダウンのフェーズに入ります。この場合は上昇もしくは下降するごとにカウントし、13が転換点になります。上昇/下降が連続する(同じ色が続く)必要はありません。13に達した時点で、そこがトップかボトムにあることを示します。
現在のビットコイン価格は、セットアップのフェーズを示しています。2ヶ月間のチャートを見ると、9番目がグリーンで終わっています。これは1度トップに達した状態であり、何らかの転換点を迎える可能性があります。
実際セットアップが完了してから、ビットコイン価格は下落に転じ、57,000ドル(約817万円)を割り込みました。すでにこの指標では弱気傾向に移行しているとも考えられます。
フィボナッチ・リトレースメントが示す危険信号
現在の下落傾向についてマルチネス氏は、サポートレベルを51,000ドル(約731万円)と見積もっています。これはフィボナッチ・リトレースメント指標では、直近のトップにあたる価格から0.236レベル(23.6%)の下落と一致します。
フィボナッチ・リトレースメント指標とは、フィボナッチ数列をベースに、サポートレベルとレジスタンスレベルを判断するテクニカル分析です。0.236、0.382などの決まった数値で表される特徴があります。
マルチネス氏はこの数値をもとに、次に訪れる可能性がある51,000ドルのサポートレベルを予測しました。しかし、もしも51,000ドルを割り込むようになると、今度は0.382レベルに一致した40,600ドル(約582万円)がサポートレベルになる可能性も指摘しています。
この予測どおりになると、ビットコインは現在の価格から28%以上下落することになります。日本時間9月6日正午現在、ビットコイン価格は56,800ドル(約814万円)前後で推移し、24時間では1.6%程度値下がりしています。
参考
・Bitcoin Could Drop To $40,600 If This Happens, Crypto Analyst Says
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