仮想通貨市場の時価総額が20兆円復帰、5ヶ月ぶりの水準|ビットコイン市況
仮想通貨市場
ビットコインやアルトコインは引き続き堅調に推移、大底圏の12兆円から大幅回復した。短期的な急落リスクはあるものの、1年以上続いた”Crypto Winter”から脱却したことで、センチメントは強気に傾いている。

金融市場と仮想通貨

本日の東京株式市場は、前営業比45円安の21,761円に。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、BTCの堅調な推移を背景に、コインチェックの親会社であるマネックス(8698)が4.7%高で400円台に復帰したほか、国内大手取引所を運営するBITPoitの親会社リミックス(3825)が、8.49%の大幅上昇となった。

3月に金融庁の認可を受け、資金決済法に基づく仮想通貨交換業の登録業者となった楽天ウォレット(楽天グループ)が、15日から、新規口座開設の申し込み受け付けを始めることも、関連セクターに追い風となっている。

2018-03-10 20:30

なお、株式投資情報サイト「みんなの株式」における株の人気セクターランキングにおいて、「仮想通貨」が10位にランクインした。

1位は「5G」、2位は「セルフレジ」の関連銘柄となっている。

ビットコインテクニカル分析

BTCは、依然として高値圏で揉み合うなど、強気目線が大勢を占めている。

相場には、「押し目待ちに押し目なし」という格言があるが、現時点では、押し目を作らずに底値を切上げる過熱相場の渦中にある。押し目とは、上昇局面にある相場の一時的な下落を狙った指値買いを指す用語だが、急騰後には、52.5付近にあるサポートラインすら一度も試しておらず、買い意欲の旺盛さを物語っている。

60万円などの厚めのレジスタンスで叩き落とされても、売りが追従せず、下髭付けて急反発を繰り返すなど、ショートポジションの時間軸の短さも伺える。

短期的には、日足のRSIが88、bf乖離率が+2.5%まで進行していることで、「買われ過ぎのシグナル」も点灯しているため、急落リスクには十分注意したい。ただ、週足で確認すると、RSI60%以下と中期的にはそれほどの過熱感はなさそうだ。

仮想通貨市場の時価総額が5ヶ月ぶりの高水準

また、仮想通貨市場の上昇傾向が功を奏して、仮想通貨市場全体の時価総額は、昨年11月以来となる1840億ドル(20.5兆円)台に達した。

仮想通貨市場全体の時価総額は2018年1月11日、現在の約4倍に当たる7680億ドル(85.6兆円)だったが、その後下落相場に突入、11月にはビットコインキャッシュのチェーン分岐に関するハッシュウォーの影響で大暴落。12月19日に仮想通貨市場の時価総額は、最安値の1100億ドル(12.2兆円)を付けていた。

その後、バイナンスコインを筆頭に徐々に雪解けの兆しを見せ、2月上旬から回復基調にあった。

あるベテランアナリストは過去のチャートパターンから強気予想

CCNの報道によれば、40年以上のトレード経験を持つベテランアナリストPeter Brandt氏は、ビットコイン価格が2~3年で5万ドル(550万円)水準まで上昇する可能性があると指摘する。

同氏は、その根拠として、ビットコインの価格推移における、とあるパターンを挙げた。

それは、2013年から2015年、そして2017年から2018年にかけて起きた、価格の急騰と急落を示すチャートの共通点だ。

2013年12月にビットコインは、約1100ドルと当時で史上最高価格をつける。しかしその後、同月の中国政府による金融機関のビットコイン取り扱い禁止の発表や、2014年2月のMt.Goxの閉鎖などを経て、2015年には約200ドルと80%に及ぶ下落を記録した。

200ドルで価格は底を打ち、その後はおよそ3年に渡る上昇トレンドへ。同氏によると、以下のチャートが示すように、トレンド転換までに10回の価格の上下があるとする。

出典:Twitter

同氏の見解によれば、直近の200万ドルの史上最高価格をつけた2017年12月から現在においても同様であるとして、10回目の価格の上下を終え、これからは強気相場に突入、長期的な目線では5万ドルを超える可能性もあるとしている。

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