米仮想通貨決済企業サークルのジェレミー・アレールCEOは、フェイスブックのリブラやステーブルコインといった新たなデジタル資産の形が拡散する一方で、ビットコイン(BTC)などの「非国家主体」の仮想通貨もあせて成長を続けるとの見方を示した。6月24日に公開されたCNBCの番組でのインタビューで述べた。 ...

カナダの仮想通貨取引所、QuadrigaCXが数日後にも破産へと移行する。QuadrigaCXは今年1月末突如メンテナンスモードとなり、取引所のユーザーは資産を引き出すことができなくなり、その後CEOがパスワードを社員に教えないまま死去したとし、ノヴァスコシア州立最高裁判所に破産を避けるため債権者保護手続(CCAA)を提出していた。

関連記事:加 ビットコイン取引所QuadrigaCXがCCAA申請で破産目前

Quadriga CXの約210億円分のユーザー資産の行方

1月31日に申請したCCAAは、2018年末にCEOがインド旅行中に死去したとし、セキュリティを高めるためにCEOのみが管理していたウォレットのコントロールを失ったことからはじまる。同取引所の約150億円分の仮想通貨にアクセスできなくなったとし、さらに第三者決済機関により拘束されている約58億円のフィアットを取り戻す必要があった。

世界4大会計事務所のEY(Ernst and Young)は、

 

「第三者決済機関の資産と別の取引所からの資産を取り戻す処理はある程度進んだが、どのくらいになるかは未だわからない」

 

ノヴァスコシア州立最高裁判所の判事 Michael Wood氏は、これまでの情報を整理すると”QuadrigaCXが約210億円分の資産を取り戻せる確率は低い”と指摘。また、先週裁判所により監視として任命されたEYは

 

「同取引所が再構築し、破産防止のために申請されたCCAAを撤回することができる確率は難しい」

 

と同様の見解を示している。

 

ビットコイン取引所の不祥事とその対策

Quadirga CXの破産にはいくつもの謎が未だにあり、同取引所が主張する資産が本当にあるかどうかも不明である。2017年にも同取引所は不可解な資産の紛失をしたと主張しており、”イーサリアムクライアントのGethをアップデート後、イーサリアムとイーサリアムクラシックのスプリットするコントラクト内にETHがスタックした”とし、1億円分のETHを失ったと主張している。

韓国の仮想通貨取引所であるBithumbが3度目の資産紛失を報告するなど、2014年にビットコインの名前を一躍知らしめたMt.GOX事件など、取引所の不祥事は未だになくなっていないのが現状である。仮想通貨資産を管理する倍、このようなリスクを避けるには取引所へ置いたままにせず、ウォレットで自己管理するなどの対策を考える必要があるだろう。

 

関連記事:韓国Bithumb EOSとリップル(XRP)のハッキング 内部の犯行か?

 

出典:https://www.coindesk.com/quadrigacx-officially-enters-bankruptcy-with-millions-still-missing

おすすめの記事