バイナンスコイン(BNB)のバーンが実施、四半期での利益は約90億円

仮想通貨取引所バイナンス(Binance)がこのほど、独自トークンのバイナンスコイン(BNB)の7回目のバーンを行ったことを発表しました。BNBトークンは、バイナンス(Binance)の運営によって、クオーターごとに買い戻しがされ、買い戻しが行われた分は、バーンされ市場流通量が減り、1トークンごとの価値が高まることが期待されています。買い戻しの割合は、1クオーターの利益のうちの20パーセントです。

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バイナンス(Binance)2019年Q1の利益は87億円?

2019年Q1(1-3月)は、1,560万ドル(82万9,888BNB)のバーンが発表されました。この数字は利益の20%なので、同社の2019Q1の利益は、7,800万ドル(約87億円)ということになります。また、この数字は取引所運営による利益なので、同社が保有しているBNBのキャピタルゲインなどは含まれておらず、一般的な上場企業の会計基準に照らし合わせれば経常利益はより大きい数字になるのではないかと推測されます。

これまで同社が行ってきたバーンは以下のようになっています。

BNB過去のバーン履歴
出典:Binance

2018Q4と比べて、BNBトークンが値上がりしているため、バーンをしたBNB建てでの数字が小さくなっていることが言及されています。同じ金額のUSドルで買い付けても、購入できるBNBの数量は少なくなってるからです。また、ベアマーケットであったにも関わらず、QtoQでの利益は伸ばしていることも注目に値します。

BNBの価格変動
出典:CoinMarketCap

BNBは、2019年前半に大きな値上がりを見せ、これまで歴史的にビットコイン(BTC)の価格が上がった後に、BNBの価格が上がるというサイクルがあったものの、その動きをデカップリングしてBNBが高いパフォーマンスを記録していることが言及されています。

バイナンスは、今月シンガポールの取引所を間もなく開設するとアナウンスするとともに、バイナンス・ライト(Binance Lite)という簡易取引所をオーストラリアでオープンさせました。この取引所では、オーストラリアドルでビットコインだけを購入できます。

しかし、恐らくバイナンスにとっては、この簡易取引所で十分でしょう。同社としては、オーストラリアの顧客が購入したビットコインを本家の取引所に送金してもらえば、取引所のビジネスは潤うからです。(参照

こちらの記事では、アメリカの大手取引所コインベース(Coinbase)の不調について書きましたが、対するバイナンスは取引所として絶好調な状態であると言えます。引続き、同社の今後が注視されます。

バイナンスコイン(BNB)の価格・相場・チャート

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参考
Binance


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