- ビットコインSVで再編成(Reorg)
- ビットコインSV(BSV)のブロックチェーンにおいて、二つのブロックの再編成(Reorg)が確認された。二重支払いはされていないが、こうした状況を受け、BSVは決済に向かないとの意見も浮上。
ビットコインSVで再編成(Reorg)
ビットコインSV(BSV)のブロックチェーンにおいて、二つのブロックが再編成(Reorg)していたことが確認されたことを、仮想通貨取引所BitMEXの研究部が公表した。
「Reorg」とは、チェーンが分岐した際に、最も長いチェーンへと修正するために統合することをいう。この機能は、取引の整合性をとるためにチェーンが一つである必要があるため存在しているが、ハッカーがいわゆる51%攻撃などの不正を行うために意図的にReorgを引き起こすリスクがある。
BitMEXの報告によれば、二つのReorgが確認され、まず最初に3ブロック、それに続き6ブロックがReorgされたとしている。
On 18th April 2019, our Bitcoin Cash SV node experienced 2 block re-organisations. First a 3 block re-organisation, followed by a 6 block re-organisation.
— BitMEX Research (@BitMEXResearch) April 19, 2019
The below graphic illustrates the events. It includes the block heights, block hashes & block sizes of the relevant blocks. pic.twitter.com/0tKduVaawE
掲示された図を確かめると、ブロック578,639で分岐が発生し、そのままブロック578,642まで後続。その後、正しいチェーンに戻ったものの、一時間後にもう一度、分岐サイドに移っていることが見て取れる。
6ブロックのステータスは、以下の通りだ。
メインチェーン・トランザクション:754,008
フォークトランザクション:1,050,743
オーバーラップ:753,945
このように分岐は確認されたが、二重支払いのような51%攻撃は起きていないようだ。
If anyone is interested, here are all the relevant timestamps of the blocks in question, as well as the time on the local system clock when our node received the blocks pic.twitter.com/FT8b53XKgH
— BitMEX Research (@BitMEXResearch) April 19, 2019
こうした状況を受け、BSVに関してBitMEX側は以下のような推論を展開した。
例えば、(この状況から)推測されることとしては、
・ビットコインキャッシュSVネットワークは決済に適さないこと。
・ビットコインキャッシュSVのブロックサイズのリミットが大きすぎること。
・ビットコインキャッシュSVネットワークの待ち時間が長すぎること。
No message really, just the facts. Others can interpret what this means.
— BitMEX Research (@BitMEXResearch) April 19, 2019
For example, perhaps one could infer that:
* The Bitcoin Cash SV network is not reliable for payments
* The block size limit on Bitcoin Cash SV is too large
* Network latency on Bitcoin Cash SV is too high
先日から多くの仮想通貨取引所がBSVの上場廃止を決定するなど、現在BSVは岐路に立たされているが、BSVは技術面においても、多くの課題を抱えていると言えるだろう。