ビットコイン長期保有の理由。制度がないのに支持されるワケ
結論
ビットコインには国の保証や配当制度のような仕組みはありませんが、供給量がコードで固定され、誰かの判断で増やせない設計と、ETFを通じた制度化の進展により、長期保有の対象として支持されています。
ただし、価格変動や保管リスクは現実に存在するため、余剰資金の範囲で無理なく保有する姿勢が重要です。
これから長期保有を検討する場合は、安全性や手数料、使いやすさを比較したうえで、自分に合った国内取引所を選ぶことが第一歩になります。
「制度がない」とは何のこと?
まず誤解をなくすために、この記事でいう「制度がない」を定義します。
ビットコインには次のような“株や預金にある仕組み”がありません。
- 国や中央銀行の価値保証(法定通貨のような裏付けがない)
- 配当・利息(保有しているだけで増える仕組みは基本的にない)
- 破綻時の救済制度(銀行預金のような保護がない)
- 中央の管理者(発行量やルールを一者が決められない)
それでも支持される理由は、「誰かの保証」ではなく、供給ルールと検証ルールが分散的に維持される設計にあります。
なぜビットコインは長期保有されやすいのか?
結論から言うと、ビットコインは次の5つの性質により「長期保有(HODL)」と相性が良いと考えられています。
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- 供給上限が固定(2,100万枚)
- 半減期で新規供給が減る
- 非中央集権でルール改変が難しい
- ETFを通じた“制度化”で参加者層が広がった
- 「デジタルゴールド」的性格(希少性+移転しやすさ)
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以下で順に、根拠と注意点をセットで解説します。
理由① 絶対的希少性:発行上限2,100万枚
ビットコインはプロトコル上、発行上限が2,100万枚と定められています。上限を変えるには参加者の合意が必要で、現実には簡単ではないとされています。
また、採掘(発行)はすでに終盤に入りつつあります。
たとえばInvestopediaでは、2025年12月17日時点で約1,996万枚が採掘済みと説明されています。
要するに、供給が無制限に増える法定通貨と比べ「増えにくい」設計が長期保有の心理的な支えになりやすい、ということです。
理由② 半減期:新規供給が段階的に減る
ビットコインは、ブロック生成報酬(新規供給)が約4年ごとに半分になる「半減期」を繰り返します。これにより、新規供給は長期的に細っていきます。
ここで重要なのは、「半減期=必ず価格上昇」ではありません。
ただ、供給が機械的に絞られるという性質自体が、長期の需給ストーリーを作りやすく、長期保有の根拠として語られやすい点は押さえておくと理解が深まります。
理由③ 非中央集権:誰かが勝手に増やせない・止めにくい
ビットコインは、特定の企業や国家が単独で管理する仕組みではなく、分散的に検証・記録されます。
この構造が「誰かの都合でルールが変わる」リスクを相対的に抑え、長期で持つ理由として語られます。
ただし、ここも誤解されやすいポイントです。
- 規制リスクがゼロになるわけではありません(取引所規制・課税・広告規制などは現実に起こり得ます)
- 自己管理(秘密鍵)には自己責任が伴います(紛失すれば取り戻せません)
「中央がない=万能」ではなく、「中央がない分、自己管理が重要」だと捉えると事故が減ります。
理由④ ETFが“制度化”を進め、機関マネーが入りやすくなった
2024年の米国ビットコイン現物ETF承認以降、機関投資家は現物を直接扱わずとも、規制枠内の商品としてエクスポージャーを取りやすくなりました。
この流れを象徴するニュースのひとつが、アブダビ政府系ファンド(ムバダラ)によるIBIT保有拡大です。
報道によれば、ムバダラはIBITを1,270万株(約6.306億ドル相当)保有していたことが、2025年12月31日時点のSEC 13F(開示資料)で示されたとされています。
なお、ETF全体の資産規模や資金フローは日々変動します。最新値はETF統計サイト等で確認できます
理由⑤ 「デジタルゴールド」として語られる理由
ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれるのは、主に次の特徴があるためです。
- 希少性(供給上限)
- 分割可能性(小さく買える)
- 移転・保管のしやすさ(物理資産に比べ柔軟)
一方で、金(ゴールド)と同じ値動きをするわけではなく、「インフレヘッジとして常に機能する」と断定するのは避けるべきです。
相場局面によって性格が変わることがあります。
長期保有のメリット
メリット① 売買判断が少なく、続けやすい
短期売買に比べ、意思決定回数が減り、初心者でも実践しやすい傾向があります。
メリット② 取引コストを抑えやすい
取引回数が少ないほど、手数料・スプレッドの影響を抑えられます(取引所・商品によって条件は異なります)。
メリット③ 課税のタイミングを先送りにできる
少なくとも現行制度では、一般に「売却して利益確定した時点」で課税関係が生じます。
そのため、長期保有は「頻繁に利確しない=頻繁に課税イベントを発生させない」という意味で整理しやすいです。
※税制は改正の可能性があります。将来制度の断定ではなく、必ず最新の制度を確認してください。
長期保有のデメリットと、最低限の対策
デメリット① 価格変動(ボラティリティ)が大きい
短期間で大きく上下します。精神的に耐えられないと継続できません。
対策として、積立(ドルコスト平均法)や、投資額を余剰資金に限定する考え方が一般的です。
デメリット② 取引所リスク・自己管理リスク
取引所に置きっぱなしは利便性がある一方、取引所側の障害・規制・運用の影響を受けます。
自己管理(ウォレット)に移す場合は、秘密鍵紛失が致命傷になります。
対策として、長期で保有するほど、保管方法(カストディ)設計が重要です。
デメリット③ 「長期保有=放置」ではない
年に数回は、最低限次を確認したいところです。
- 主要国の規制動向
- 保管環境(2FA、バックアップ、端末)
- 自分のリスク許容度の変化(生活防衛資金)
国内で選ばれている仮想通貨取引所(タイプ別)
少額から試したい仮想通貨が初めての方
- bitFlyer:1円から取引・積立が可能
手数料を抑えたい人
- SBI VCトレード:入出金・送金手数料が原則無料
アルトコインを幅広く触りたい人
【詳細比較】国内主要仮想通貨取引所5社
SBI VCトレード
大手金融グループ運営|コスト重視派に人気

Coincheck(コインチェック)
初心者に人気のアプリ重視型取引所

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よくある質問(Q&A)
Q1. ビットコインに「長期保有専用の制度」はありますか?
ありません。株の配当や預金利息のような「保有で増える制度」は基本的にありません。長期保有は、主に希少性・供給設計・制度化(ETFなど)を理由に選ばれます。
Q2. 少額でも意味はありますか?
ビットコインは小数点以下まで分割して購入できます。金額は生活を圧迫しない範囲で設計し、長期で続けられるかを基準に考えるのが現実的です。
Q3. HODL(ガチホ)って何ですか?
長期保有を指すスラングです。2013年のBitcoinTalk投稿のタイプミスに由来し、後に「Hold On for Dear Life」として広く使われるようになりました。
まとめ
ビットコインは、国の保証・配当・利息といった「制度」がありません。
それでも長期保有が支持される背景には、次の2点があります。
- 供給ルールがコードで固定されており、恣意的に増やしにくい(希少性)
- ETFなどを通じて制度化が進み、機関投資家が参加しやすくなった(ムバダラの13F開示に基づく報道など)
一方で、価格変動の大きさや保管リスクは現実に存在します。
「長期保有=正解」と決め打ちするのではなく、余剰資金・保管方法・継続可能性を軸に、無理のない範囲で検討するのが安全です。
参考情報
- ビットコインの発行上限と採掘済み枚数(2025年12月17日時点の説明) (Investopedia)
- ムバダラのIBIT保有拡大(SEC 13F開示に基づく報道) (CoinDesk)(Reuters/TradingView)
- 米国スポットBTC ETFの指標まとめ(AUM・フローは変動) (Coinglass)
- 半減期の基本と仕組み(解説) (Investopedia)
- HODLの語源と意味(解説+由来) (Investopedia)
- HODLの一次情報(2013年のBitcoinTalk投稿) (BitcoinTalk)
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、投資助言・勧誘を行うものではありません。暗号資産は価格変動が大きく、損失が生じる可能性があります。最終判断はご自身で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。
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