3月9日の金融市場では、中東情勢の緊張を背景に原油価格が上昇する中、安全資産とリスク資産で値動きの違いが意識される展開となりました。
ゴールド(XAU)は朝方に上昇した後に急落し、その後持ち直す動きとなった一方、ビットコイン(BTC)は朝方に下押しした後に反発する展開となっています。
金(ゴールド)とビットコイン価格が乱高下、中東情勢とインフレ警戒が影響
金価格一時5000ドル台、急落後は5100ドル台を推移

金(XAU)/ USD 1時間足チャート
まずゴールドの値動きを見ると、9日は買いが先行し、一時5170ドル台まで上昇し、その後は売りが強まり、価格は5000ドル台前半まで急落しました。
下げ止まり後は買い戻しが入り、足元では5100ドル前後で推移しています。
本日の値動きでは、5170ドル台が直近の上値として意識される一方、5000ドル台前半が短期的な下値として意識されたとみられます。
ビットコイン、下落後6万7000ドル台へ反発

BTC/USDC 1時間足チャート
一方、ビットコインは朝方にかけて売りが強まり、一時6万5000ドル台まで下落し、その後は買い戻しが入り、6万7000ドル台まで反発しています。
ただ、戻り局面では6万8000ドル手前で上値の重さも見られました。
本日の値動きでは、6万5000ドル台が下値の目安となり、上値では6万8000ドル付近が意識される展開となっています。
原油100ドルでインフレ警戒、金とBTCで値動きに違い
本日の相場背景として市場で意識されたのは、中東情勢の緊張を受けた原油価格の上昇です。
原油は一時100ドルを超える水準まで上昇し、金融市場ではインフレ再燃への警戒が意識されました。
エネルギー価格の上昇は金利高止まりを連想させやすく、株式や仮想通貨などのリスク資産ではポジション調整の動きが出やすい環境となりました。
こうした環境の中で、金とビットコインでは資金の向きに違いが見られました。
地政学リスクが意識される局面では安全資産とされる金に資金が向かいやすいものの、本日は朝方に上昇した後に急落するなど値動きの荒い展開となりました。
一方、ビットコインはリスク資産としての側面が意識されやすく、朝方には売りが先行する場面が見られました。その後は押し目買いが入りましたが、上値では戻り売りも意識される展開となっています。
金5170ドル、BTC6万8000ドル回復が焦点
足元で市場参加者が次に確認しようとしているのは、ゴールドが5100ドル台を維持しながら再び5170ドル台を試す動きが出るかどうかです。
ビットコインでは6万7000ドル台を維持できるか、上値で意識される6万8000ドル付近を回復できるかが焦点となります。
加えて、3月11日に発表される米消費者物価指数(CPI)がインフレ見通しや金利観測にどの程度影響するのかも、今後の市場の方向感を左右する材料として注視されています。