- ビットコインの初購入から9周年
- 仮想通貨10,000BTCでピザ2枚が購入され、価値を持つようになった歴史的瞬間から9周年を迎えた。ピザ単価から計算すると、おおよその交換レートは「1BTC=0.4円」。現在の1BTC=88万円の220万分の1となる。
ビットコインでのピザ購入は歴史的な瞬間だった
5月22日は、ビットコインが初めて現実世界での購入に利用された歴史的瞬間である。いわゆる「ビットコイン・ピザ」の日だ。
9年前の今日、アメリカにて10,000BTCと引き換えにピザ2枚が購入された。ピザ単価の約4,000円からすると、交換レートは現在の1BTC=88万円(8000ドル)の220万分の1となる「1BTC=0.4円」ほどとなる。
ビットコインのオンラインフォーラムには2010年当時にビットコインで、パパ・ジョーンズのピザを購入したLaszlo Hanyecz氏の投稿が残っている。
これは現在のBTC価格で概算すると、88億円相当をピザ2枚にかけたこととなる。しかし同時にこれはビットコイン史上初の商品との取引・交換が行われた最重要なイベントであり、この歴史的取引kがなければ、現在のビットコインは存在しなかったかもしれない。
Hanyecz氏が行なった最初のビットコイン決済の購入事例を記念して、ピザの購入に当てられた10000BTCの現在価格をリアルタイムで配信するSNSアカウントも一部では散見されている。
The #Bitcoin pizza is worth $79,253,225 today. (+0.91% from yesterday) Today is Bitcoin pizza day!
— Bitcoin Pizza (@bitcoin_pizza) 2019年5月22日
当時の値段からおよそ220万倍も価格が上昇したビットコインについて、Hanyecz氏は先日アメリカCNNの人気ニュース番組「60 Minutes」にて9年前に利用した10000BTCのことは「あまり考えないようにしている」と述べていた。
当時は4000円相当のピザ購入で大きな注目を集めていたビットコインだが、9年後の仮想通貨業界は大きな変化を遂げている。先週14日にはスターバックスやバスキン・ロビンスなど米国の大手企業15社が仮想通貨決済の受け入れを開始。界隈から大きな進歩として期待と注目を集めた。
10000BTCをピザ2枚の購入にしたのは一見すると無駄に思えるが、ビットコインが現実の決済に利用できる事例として認められつつある現在に至るためには必要な一歩だったと言える。そう考えると、仮想通貨業界の発展に貢献した意味では88億円相当の(仮想通貨)で買ったビザ2枚は、単なる食べ物以上に価値があったのかもしれない。