国内で、現金を使わないキャッシュレスは、今までクレジットカードや電子マネーでしたが、ここ最近ではスマホ決済が徐々に認知され始めています。
店舗側にしてみれば、決済方法の利便性よりも、集客力や売上から引かれる手数料などが気になる部分でしょう。
やはりスマホ決済の導入を考えると、コスト面の優位性は非常に重要です。
そこで今回は導入費用や決済手数料などのコスト面を比較していきます。
スマホ決済は簡単・早い!メリットや使い方、おすすめアプリ、使えるお店は?
店舗がスマホ決済を導入するメリットとは
店舗側にとってスマホ決済を導入する最大のメリットはコストの低さです。
クレジットカードのように専用の端末が必要ないケースが多く、決済手数料の低さも特徴として挙げられます。
店舗としては、集客力はもちろん重要ですが、それよりも導入費用がかからなければ、「とりあえず置いておこう」となりますし、決済手数料が安ければ、他の決済手段よりも好んで導入されやすくなります。
こういった面から、最近スマホ決済を導入する店舗が急増しているといわれています。
スマホ決済導入の費用・手数料はどのくらい?
スマホ決済を導入する上でかかる費用としては、主に「導入費用」「決済手数料」「入金手数料」が挙げられます。
導入費用
導入費用は、サービスの利用に必要な端末などを購入するのにかかる費用で、カードリーダーなどを購入します。これらは一般的に2万円前後かかるといわれています。
決済手数料
決済手数料は、売上金の一部から支払われる費用で、多くのスマホ決済の場合、3%前後が相場となっています。
入金手数料
入金手数料は、売上金を入金するのにかかる振込手数料です。利用する銀行などで異なりますが、数百円程度となっています。
スマホ決済を導入するにあたって、これらの費用がかかってきますが、多くのサービスで「導入費用」「決済手数料」「入金手数料」を無料化して、加盟店向けにメリットのあるサービスを実施している企業も多くあります。
無料で導入できるスマホ決済サービス
スマホ決済を無料で導入できるスマホ決済サービスを紹介していきます。
「導入費用」「決済手数料」「入金手数料」のうち、どれが無料で利用できるのか、または期間限定サービスの場合、いつまで実施しているのかなどを確認していきます。
PayPay(ペイペイ)
ユーザー向けの大規模な還元キャンペーンを実施して、利用者確保を積極的に行なっているPayPay。店舗にとっても、利用者が多いというのは、導入する上でのポイントになります。
PayPayの導入にかかる費用は以下のようになっています。
導入費用
PayPayの導入に必要なのは、ORコードが書かれたスタンドとアプリを動かすスマホのみとなっているため、導入費用は0円で済みます。
決済手数料
PayPayの決済手数料は2021年9月30日まで0%ですがそれ以降の手数料は未定です。
入金手数料
PayPayの入金手数料は、決済金額が1万円以上の場合、2019年9月30日まで0円です。
また、ジャパンネット銀行を利用している場合、入金手数料がずっと0円で利用できます。
話題のスマホ決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」とは?特徴やメリット、使い方を紹介!
LINE Pay(ラインペイ)
LINEPayは、店舗側に向けて、さまざま決済方式に対応したサービスを提供しており、店舗や業態に合わせたサービスを利用できます。
LINEPayの導入にかかる費用は以下のようになっています。
導入費用
LINEPayのそれぞれのサービスの導入費用は以下のようになっています。
LINEPay据置端末 | 0円 |
---|---|
プリントQR | 0円 |
LINEPay店舗用アプリ | 0円 |
StarPay端末 | 0円 |
POS | 0円 |
オンライン決済 | 0円 |
決済手数料
LINEPayの決済手数料は以下のようになっています。
LINEPay据置端末 | 0%(2021年7月31日まで) |
---|---|
プリントQR | 0%(2021年7月31日まで) |
LINEPay店舗用アプリ | 0%(2021年7月31日まで) |
StarPay端末 | 3.45% |
POS | ~3.45% |
オンライン決済 | 物販3.45%、デジタルコンテンツ5.50% |
入金手数料
LINEPayの入金手数料は、1回の振込に対して240円(税込)がかかります。
スマホ決済アプリ「LINE Pay(ラインペイ)」とは?特徴、使い方、仕組みを解説!
楽天Pay(ペイ)
提供サービスの幅広さと規模の大きさに強みを持っている楽天ペイ。
楽天ペイの導入にかかる費用は以下のようになっています。
導入費用
楽天ペイの導入費用はキャンペーン適用でカードリーダーが実質無料になります。
流れとしては、端末を購入し、条件を満たすことで、購入代金が全額キャッシュバックされます。
決済手数料
楽天ペイの決済手数料は、決済方法によって異なります。
決済手数料 | 種類、ブランド |
---|---|
3.24% | 楽天ペイ、クレジット(VISA、マスターカードなど)、nanaco(ナナコ)、交通系電子マネー |
3.74% | クレジット(JCBなど)、電子マネー(iD,Apple Pay、QUICPay) |
入金手数料
楽天ペイの入金手数料は、楽天銀行を選ぶと0円、その他の金融機関の場合は210円かかります。
アプリ一つで決済完了!楽天スーパーポイントが貯まる楽天Pay(ペイ)の特徴やメリット、使い方は?
pring(プリン)
スマホ決済と個人間送金サービスを実施しているpring。飲食店など割勘が生じるお店では便利です。
pringの導入にかかる費用は以下のようになっています。
導入費用
pringは、スマホかタブレットを用意すれば、すぐに利用開始できることもあり、導入費用は0円です。
決済手数料
pringの決済手数料は、0.95%と業界内でもかなり低い水準にあります。
入金手数料
pringの入金手数料は0円です。
スマホ決済アプリ「pring(プリン)」とは?特徴や使い方、使えるお店を紹介!
ORIGAMI Pay(オリガミペイ)
スマホ決済サービスにいち早く参入した企業でもあるOrigamiPay。オプションで「Alipay(アリペイ)」にも対応できるので、インバウンド向けのサービスも強化されています。
OrigamiPayの導入にかかる費用は以下のようになっています。
導入費用
OrigamiPayは、スマホやタブレットがあれば導入できるので、導入費用は0円です。
決済手数料
OrigamiPayの決済手数料は0〜3.25%となっています。
入金手数料
OrigamiPayの入金手数料は0円です。
スマホ決済サービス「Origami Pay(オリガミペイ)」とは?特徴、使い方、仕組みを解説!
スマホ決済(クレジットカード決済型)も人気!
スマホ決済サービスのは、QRコードだけではなく、クレジットカードにも対応したサービスも人気を集めています。
特徴としては、対応範囲の広さ、そして、ユーザー側の利便性の高さなどが挙げられます。
専用のカードリーダーを使って決済を行い、スマホやタブレットなどで管理を行います。
ここでは、こういったクレジットカード型のスマホ決済を導入する上でかかる費用をまとめます。
Coiney(コイニー)
Coineyはカードリーダーとスマホ、タブレットを使って、クレジットカード、電子マネー、スマホ決済など幅広い決済方法に対応しています。
Coineyの導入にかかる費用は以下のようになっています。
導入費用
Coineyの導入には、専用のカードリーダーが必要ですが、2020年5月31日までに申し込めば、この端末が0円で購入できます。
決済手数料
Coineyの決済手数料は、決済方法によって3.24~3.74%かかります。
入金手数料
Coineyの入金手数料は、10万円以上で無料、10万円未満で200円かかります。
Square (スクエア)
スタイリッシュな決済端末でスマートな支払いが可能になるSquare 。
Square の導入にかかる費用は以下のようになっています。
導入費用
Square の導入に必要な決済端末は1台7980円となります。
決済手数料
Square の決済手数料は、支払い方法によって3.25~3.95%となっています。
入金手数料
Square の入金手数料は0円です。
AirPay
AirPayは、クレジットカード、電子マネー、スマホ決済など25種類もの決済方法に対応しています。
AirPayの導入にかかる費用は以下のようになっています。
導入費用
AirPayの導入には、カードリーダーとipadが必要ですが、キャンペーンを適用すると、これらの費用が0円になります。
決済手数料
AirPayの決済手数料は、3.24~3.74%となっていますが、消費者還元事業者登録によって実質2.16%になります。
入金手数料
AirPayの入金手数料は0円です。
手数料の安さが魅力!店舗におすすめのスマホ決済
スマホ決済は、導入費用や決済手数料のコストの安さが魅力となっており、店舗にとっても導入ハードルが低いサービスといえます。
店舗にとっては気軽に導入できるので、今後勢いを増して拡大していくことが予想されます。
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