- 香港の大物投資家、年内強気予想とその理由
- 香港のブロックチェーン投資ファンド共同設立者がブルームバーグのインタビューで、ビットコインが年内300万円に達すると強気予想。注目銘柄にリップル(XRP)とイーサリアムを挙げた理由を語った。
香港の大物投資家、年内強気予想とその理由
香港のブロックチェーン投資ファンド共同設立者の大物投資家Jehan Chu氏が、ビットコイン価格が年内に300万円を突破するだろうとブルームバーグとのインタビューで予想した。
大手企業の参入がカギとしている。
香港においてビットコインやイーサリアムのコミュニティ形成など、業界に早期から携わっていたChu氏は、今後ビットコイン価格が最高価格を上回る理由として主に以下の3点を挙げた。
- 大手企業の仮想通貨事業参入
- UberやLyftの既存の金融システムに対する失望
- ビットコインの半減期
Chu氏はフェイスブックやJPモルガンが独自の仮想通貨を発行している点や、米国の金融大手フィデリティが仮想通貨カストディなどのサポート事業を開始している事例を挙げ、大手企業から仮想通貨が着目されていると発言。仮想通貨の認知度向上や普及に貢献するとした。
またニューヨーク証券取引所に上場直後に歴史に残る暴落を見せたUber社のIPOなどが一般的な金融市場に対する不安感をもたらしていると指摘。手が届きにくい投資資産から理論上、誰にでも取引が可能な仮想通貨へと注目が移動していると説明。
さらに1年以内に迫るビットコインのマイニング半減期も大きく影響を及ぼし、最終的に2019年末までにビットコイン価格が300万円に到達すると持論を語った。
注目すべき銘柄
さらにChu氏は今後注目すべきアルト通貨として以下の2銘柄を挙げた。
- リップル(XRP)
- イーサリアム(ETH)
リップルの利点
さらに、仮想通貨XRPを活用して世界中で国際送金のネットワーク構築を展開しているリップル社について、各国の大手銀行や主要企業と提携を結んでいる点を評価した。
リップル社は先日、ブラジルの大手証券取引所「Frente Corretora de Câmbio (Front Exchange)」と提携し、仕送りなどを目的とした送金プラットフォーム「Simple」の実現に向けて動いていることが明らかになっていた。
仮想通貨XRPは、近く50日移動平均線が200日移動平均線を超えるゴールデンクロスも想定される。
イーサリアムの利点
Chu氏はイーサリアムがアルト銘柄で優れている理由の1つとして、2019年を通じて上昇している点を指摘。実際にチャートを参照するとETH価格は年初来低値から+160%価格騰落を見せたことがわかる。
またプロジェクトのユーティリティ性、開発の進捗状況、そして普及の3点において全てのプロジェクトを牽引していると述べ、グローバルな分散型コンピューターを展開しているイーサリアムは「今後も無くなることはない」とした。
さらにイーサリアムの創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が今月上旬、マイクロソフト社のカンファレンスで同社CEOのSatya Nadella氏と共に登壇したことが大手企業からも認知されていると説明。大手企業からイーサリアムのポテンシャルが高い評価を受けていることを示している。
なお、イーサリアムは現在PoWからPoS移行に向けたアップデートの一つである「イスタンブール」に向けた開発が進んでいる。
米SECのビットコインETF判断が与える影響
さらにChu氏は、今後ビットコインETFに関する米SEC(証券取引委員会)の判断がBTC価格に与える影響は限定的だと説明。
ETFが年内に認可される可能性は低いとしながらも、大手企業が業界に参入することで認知度の向上と取引量の増加が期待できることから、年内のBTC価格は300万円を突破するだろうと強気予想を示した。