ビットコイン(BTC)など仮想通貨決済を導入、ヨーロッパの大手サッカークラブで

ポルトガルのサッカークラブのベンフィカ(S.L. Benfica)が6月5日、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の支払いを受け付けると発表した。現在、同クラブのサポーターは、仮想通貨を使用して試合のチケットとクラブグッズの代金を支払うことが可能となる。

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を受け入れ

大手のサッカークラブが仮想通貨を利用するのは今回が初めてのことではないが、定期的な支払いとして認められるのはベンフィカが初となる。今回のベンフィカの仮想通貨決済の導入は、決済プラットフォームであるユートラスト(UTRUST)とパートナーシップの締結により実現した。

ベンフィカの発表によると、「UTRUSTのコアテクノロジーにより、クラブを市場の価値の変動性から保護しつつ、仮想通貨による支払いのセキュリティと利便性を向上させることになる。また、処理手数料を大幅に削減し、クレジットカードのチャージバックや不正な支払いを排除する」と述べられている。

ベンフィカの最高経営責任者(CEO)であるドミンゴス・ソアレス・デ・オリヴェイラ(Domingos Soares de Oliveira)氏は、仮想通貨支払いを受け入れる決定に対して、「私たちのサポーターの中にはデジタルユーザーが多いと認識している。そのため新しいテクノロジーを受け入れる際に、私たちは時代の先を行く存在になりたい」とのコメントを発表している。

仮想通貨とサッカーの関係性

サッカー業界は仮想通貨に対して積極的な姿勢を示していると考えられている。例えば、仮想通貨チリーズ(Chiliz)のプラットフォームであるソシオスドットコム(Socios.com)は、フランスのサッカーリーグに所属しているパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain F.C.)やイタリアのユベントス(Juventus)、イングランドのウェストハム・ユナイテッド(WestHam United)との提携している。

その他にも4月には、ビットコインSV(BSV)はスコットランドのクラブ、エアー・ユナイテッド(Ayr United)とのサポート契約を結んだことが報道されている。

ベンフィカはヨーロッパのサッカーでも長い歴史を持ち、毎週65,000人収容のスタジアムを埋めるほどの人気があり、世界中に1,400万人のファンがいるとされている。公式のオンラインストアでは、すでにチケットやTシャツなどの商品を購入する際に仮想通貨の利用が可能となっている。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート
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参考
S.L. Benfica

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