米最大手仮想通貨ファンド、ビットコイン投信私募を再開
米仮想通貨ファンド、グレースケールが適格投資家向けのGBTC私募を再開した。大口デジタルファンドの3ヶ月比較ではアルト比重減少に対しBTC比重が12%増加するなど、大口投資商品でもアルトドレインが反映されている。

GBTCの私募再開に、グレースケール

米大手仮想通貨ファンド「グレースケール」は再びGBTCの私募を公式に開始した

GBTCはグレースケールのビットコイン投信商品であり、OTC市場で有価証券形式で投資されている。

この私募とは、グレースケール社が一定の期間において、適格投資家に向けたGBTCの販売だ。GBTCに投資する投資家は実際ビットコインを所有せずに、そのシェアを投資家の実名で保有する。

公式発表によれば、この投信は26.6億ドルに相当する資産を運用しており、投信に当たって1つのシェアは0.00097876 BTCを代表するものだ。

投資家はこの投信の私募で、1年間で保有していたGBTCのシェアを売却することができるほか、IRA(個人年金口座)などの口座から運用することも可能だという。

この投信は私募であるため、SECへの登録は免除されているが、レギュレーションDという条例に乗っ取って、適合投資家のみが投資できる仕組みとして確立されている。

グレースケールは、多くの米機関投資家や大口投資家が利用する投信サービスプラットフォームで、現在運用する26.6億ドルは、5月比24%高で運用資産が増えている計算になる。

さらに、グレースケールは本日更新された「大口デジタルファンド」の比重を公開した。この変化は3月31日と6月30日データと比較されたもので、全てのアルトコインの比重が減少し、ビットコインの比重は12%増加した。

ビットコインへの資金流入が増加する一方で、いわゆる「アルトドレイン」現象の見られる2019年の強気相場は、このような大口投資商品にも反映されている。

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