アメリカのオレゴン州ポートランドの調査会社アライドマーケットリサーチ(AMR:Allied Market Research)が7月8日発表したレポートによると、世界のブロックチェーンのサプライチェーン市場への活用は2017年には9,316万ドル(約1,01億円)に達し、2025年には98億5,000万ドル(約1兆円)に達すると予測した。また2018年から25年の世界のブロックチェーンサプライチェーン市場の年平均成長率(CAGR)が80.2%になるとの予想を発表した。
サプライチェーン業界に広がるブロックチェーン
サプライチェーンの透明性、取引のセキュリティの向上に対してニーズは高まり続けている。そして、そのニーズは世界的なブロックチェーンによるサプライチェーン市場の成長を牽引してる。
一方で、ブロックチェーンについての認識の欠如や、有識者が不足していることが成長を阻害してる。そのような状況であっても、電子商取引の急速な普及が市場機会を生み出す可能性が高いと期待されている。
トップの地位を維持するプラットフォーム部門
AMRのレポートによると、プラットフォーム部門は2017年の総市場シェアの5分の4以上を占め、2025年までにリーダーとしての地位を獲得すると予想されている。また該当期間におけるサービス部門のCAGRは87.6%になるとしている。
業種別に見ると、小売部門は2017年の総市場収益の4分の1近くを占め、2018年から2025年の間もその割合を維持する見込みだという。
日本を含むアジアでの成長も
地理的に見ると、北米地域は2017年に最大のシェアを占め、市場全体の5分の3近くとなっていた。一方、アジア太平洋地域は、中国とインド、日本、シンガポールなのでの発展が期待され、2025年までにCAGRが90.4%に達するという。
参考
・Blockchain Supply chain Market is Expected to Reach $9.85 Billion by 2025
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