トランプ大統領が「ビットコインの支持者ではない」と初の見解表明

トランプ米大統領が日本時間の7月12日朝、Twitter上で就任以来初めて、暗号資産(仮想通貨)に対する見解を表明して、「私はビットコイン(BTC)とその他仮想通貨の支持者ではない」 と断言しました。同大統領の発言に対して、市場は即座に大きな反応は示していませんが、Twitter上での大統領の発言は、政治や外交、経済に大きな影響を及ぼしてきましたから、仮想通貨に与える影響も無視できないかもしれません。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

ビットコイン(BTC)はマネーではない

トランプ氏はTwitter上で、仮想通貨について「ファン(熱烈な支持者)ではない」とし、「ビットコインなど仮想通貨はマネーではない。その価格は極めて変動が激しく、希薄な空気のような(姿も見えない)ものだ。規制を受けない仮想通貨は、薬物取引やその他違法行為を利する」と投稿しました。

トランプ氏は併せて、Faceboo独自の仮想通貨リブラ(Libra)や法定通貨の米ドル(USD)について見解を述べています。

リブラ(Libra)については、「Facebookの仮想通貨は、その立場も信頼性も薄い。Facebookやほかの企業が銀行になろうというなら、新しいバンキング憲章を求めざるを得ず、国内外のほかの銀行のようにすべての銀行規制の適用対象になる」と述べました。

トランプ氏はさらに、法定通貨USDに触れて、「米国は唯一真の通貨を保有しており、これまで以上に強く、信頼性があり頼りになる。ドルは世界のどこでも最も支配的な通貨であり、そうあり続けるだろう、それが米国ドル(United States Dollar)と呼ばれるものだ」と宣言しました。

仮想通貨の是非について民主党とは一線を画す

トランプ氏はビットコインについて、見通しの暗い見解を一切述べていません。トランプ政権が規制上の制約を科すか、あるいはその他何らかのハードルを設けるかどうか明白ではありません。トランプ氏かこれまでも、ビットコインに触れたことはありますが、今回初めて仮想通貨に対する否定的な見解を明らかにしました。

米国では例えば、カリフォルニア州選出の民主党下院議員であるブラッド・シャーマン(Brad Sherman )氏は5月、仮想通貨取引を非合法化する法案提出に動いたことはがありまが、多くの支持は得られず、未だに法案とはなっていません。トランプ氏の立場は、熱烈な仮想通貨支持者である民主党大統領候補のアンドリュー・ヤング( Andrew Yang)氏とは対照的です。

トランプ氏の今回の発言について、数時間後の仮想通貨市場は比較的平静に受け止められています。トランプ氏の発言から1時間後、市場は実は1.3%上昇しました。このニュースは、トランプ氏の過去の発言のように、時と共に大きなインパクトを与えないいとは言えません。どうなるかその結果が注目されます。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Donald Trump: Bitcoin not money, value based on thin air, facilitates unlawful behavior

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