IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)は2019年にメジャーとなった資金調達手段です。どの程度の規模でIEOが行われているかは下記のコラムで解説しました。
関連:資金調達手段としてメジャーになったIEO、その市場規模と状況とは?
本コラムではIEOを実施している取引所・プラットフォームがどれだけあるかを紹介します。
主要なIEOプラットフォーム
執筆時点で確認できた主要なIEOプラットフォームは以下の通りです。
①Binance Launchpad
IEOの火付け役となったのは世界最大の取引所のバイナンス(Binance)です。これまでの主要なIEOには、Bread(BRD)やGifto(GTO)、BitTorrent(BTT)、Celer Network(CELR)などがあります。
②Huobi Prime
フォビ(Huobi)はシンガポールを拠点にする取引所で、世界的にもメジャーな取引所の一つです。これまでの主要なIEOには、TOP Network(TOP)などです。
③Coineal Launchpad
コインニール(Coineal)は2018年に設立された新興取引所です。IPWトークン、Levolution(LEVL)などがこれまでの主要なIEOです。
④ZBG Launchpad
ZB.comのサイドプロジェクトです。2018年にローンチした新興取引所でこれまでの主要なIEOのなかには、 V Systems(VSYS)やKamari(KAM)などがあります。
⑤Bittrex
ビットレックス(Bittrex)は長い期間存在するよく知られた取引所です。RAID(XRD)などがこれまでの主要なIEOです。
⑥BitMax
ビットマックス(BitMax)は、2018年にローンチした取引所の中では、最も存在感が大きい1社です。トレードマイニングとリバースマイニングの仕組みで大きく流動性を獲得しました。
⑦Bgogo
ビーゴーゴー(Bgogo)は新興取引所で取引所トークンにガバナンス参加要素を持たせていることが特徴です。主要なIEOは、Armors (ARM)やX-Block(IXB)などです。
⑧ProBit
プロビット(ProBit)も新興取引所の1つです。これまでの主要なIEOは、Spin Protocol(SPIN)、CharS(CHARS)、 WeGen(WGC)などです。
⑨KuCoin Spotlight
クーコイン(KuCoin)は香港を拠点とする取引所です。これまでの主要なIEOは、MultiVAC(MTV)などです。
⑩ExMarkets
Exマーケット( ExMarkets)は比較的最近に登場した取引所で、10種類以上のIEOを行っています。
IEOプロジェクトと取引所の関係
このように概観をすると、規模が小さい取引所ほど、小粒かつクオリティが担保されていないプロジェクトがIEOしていることが目立ちます。
当然ですがIEOをするプロジェクト側も、より多くの流動性がある取引所で、数多くのトークンホルダーに、なるべく高い金額でトークンを購入してもらいたいという事情があります。それはバイナンスをはじめとした規模の大きい取引所ということになります。
つまり、IEOプロジェクトの質の平均値は、取引所の質を相関すると言ってよいでしょう。
それを前提にしたうえで関わるべきであると言えます。
【こんな記事も読まれています】
・資金調達手段としてメジャーになったIEO、その市場規模と状況とは?
・IEO(Initial Exchange Offering)とは?ICOと異なる点やメリット、参加方法をわかりやすく説明
・2019年前期の暗号通貨市場を振り返る
d10n Labのリサーチコミュニティでは、ブロックチェーン業界の動向解説から、更に深いビジネス分析、技術解説、その他多くの考察やレポート配信を月に20本以上の頻度で行なっています。コミュニティでは議論も行えるようにしており、ブロックチェーン領域に積極的な大企業・スタートアップ、個人の多くに利用頂いています。
▼d10n lab 未来を思考するための離合集散的コミュニティ
https://d10nlab.com