世界最大の仮想通貨取引所バイナンス最近注目の動向を整理

バイナンス(Binance)は世界最大の取引所であり、創業から今に至るまでとても早いスピードでさまざまな新しい機能を追加しています。その展開の早さは、ユーザーや同取引所に紐づくBNBトークンの投資家も把握が難しいほどに目まぐるしく動いています。本コラムでは同社の8月から9月前半におけるバイナンスの動向をまとめます。

アフィリエイトサービスの拡充

8月27日に新しいアフィリエイトプログラムを開始したことが発表されました。これまでもアフィリエイトプログラムはありましたが、ベースのアフィリエイト報酬から、その一部を招待されるユーザーにシェアできるオプションが加わりました。

実質的に紹介されたユーザーは手数料が下がることから、「このリンクから登録すると、手数料安くなるよ!」という宣伝ができるようになります。詳しくはこちらのブログから内容を確認できます。

レンディングサービスのスタート

8月26日にはレンディングサービスの開始を発表しました。最初はテザーUSD(USDT)、バイナンスコイン(BNB)、イーサリアムクラシック(ETC)の3通貨のみでした。はまた、ポロ二エックス(Poloniex)やビットフィネックス(Bitfinex)のようなユーザー同士の貸し出し板があるわけではなく、募集枠が決まっており設定された期間貸付が行われるレンディングです。

第二回目となる募集は9月4日に開始され、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)も追加されました。貸し出しされたトークンはショートを行いたい投資家向けに貸し出しされます。

デリバティブ取引所の買収

デリバティブ取引所JEXの買収が発表されたのは9月2日です。同社を「Binance JEX」とリブランディングして、デリバティブ取引を開始します。元から同社が発行してたJEXトークンもバイナンスが管理することになります。詳しくはブログクから内容を確認できます。

バイナンスUSが予定通りスタート

6月の時点で発表されていましたが、バイナンスはアメリカでの営業を開始します。当初予定されていた通りのスケジュールで進んでいるようで9月中に営業が開始されます。
これについては下記のコラムで解説をしました。

関連:アメリカ進出の準備が進むバイナンス、BNBホルダーのリスクは?

Venusプロジェクトの発表

バイナンスは8月19日、Facebookが主導するリブラ(Libra)のようなプロジェクトを計画していることを発表しました。プロジェクトはヴィーナス(Venus)という名のステーブルコインとなっていますが、現時点で詳細は明らかになっておらず、関心のある企業を募集しているに留まっています。

続々と新機能を追加するバイナンス

いかがだったでしょうか?冒頭で述べた通り、バイナンスの動きは目まぐるしいです。いずれにしても同社は、レンディング・ステーキング・先物取引などい新しい機能を次々と追加しており、オールインワンのプラットフォームとして着実にその地位を固めていると評価できるでしょう。

バイナンスコイン(BNB)の価格・相場・チャート

参考
Binance

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